📅 【2026年8月17日〜21日】週間経済指標カレンダー

fx-weekly-aug17-21-japan-gdp-cpi-fomc-minutes-2026

先週は「介入後の相場」と「CPIの結果」が交錯した一週間でした。

水曜の米7月CPIは前年比+3.4%、コアCPI+2.5%ともに市場予想に一致。コアは2021年3月以来の低い伸びに並び、FRBへの利上げ圧力がさらに後退。発表直後にドル円は158円台に値を落としましたが、その後は159円前後に持ち直し、目立った方向感は出ませんでした。

「160円を超えたら政府がまた動くかもしれない」という恐怖と、「介入後もドル円が戻ってしまった」という恐怖——どちらも強くなりきれないからこそ、159円台で膠着しやすくなっているというのが先週の相場の本質を表していると思います。

7月31日の協調介入から約2週間で159円台へ反発しており、為替介入の効果が急速に薄れています。

木曜のPPIは前年比+4.9%予想に対して結果は+4.7%とやや鈍化。金曜の小売売上高は前月比+0.2%予想に対して+0.3%とわずかに上振れ。総じて「インフレは鈍化方向、消費は底堅い」という内容でFRBはますます判断が難しい局面に置かれています。

そして先週の最後に飛び込んできたのが、8月後半のジャクソンホール会議への注目です。市場では今月後半に開催されるジャクソンホール会議でのウォーシュ議長の発言にも注目が集まっています。今週はその前哨戦。日本GDP・FOMC議事要旨・日本CPIという3つの重要イベントが並びます。


🗓 8/17(月)

08:50 🇯🇵 日本 2Q GDP速報値(年率換算、予想 +2.0% 前回 +1.8%)
11:00 🇨🇳 中国 7月小売売上高(前年比、予想 +1.5% 前回 +1.0%)
11:00 🇨🇳 中国 7月鉱工業生産(前年比、予想 +5.0% 前回 +5.3%)
21:30 🇺🇸 米 8月NY連銀製造業景気指数(予想 11.5 前回 15.6)

週明け最初の注目は朝の日本GDP速報値。2Q(4〜6月期)の年率+2.0%予想は前回(+1.8%)からの改善で、1%利上げ後も日本経済が底堅く成長していることが確認されれば日銀10月利上げ観測を支える材料になります。逆に下振れすれば「利上げは時期尚早」という議論が出てくる可能性も。


🗓 8/18(火)

15:00 🇬🇧 英 6月失業率(ILO方式、予想 4.8% 前回 4.9%)
18:00 🇩🇪 独 8月ZEW景況感(予想 30.0 前回 26.3)
21:30 🇺🇸 米 7月住宅着工件数(予想 135.0万件 前回 142.7万件)

独ZEW景況感は前回から大幅改善予想で、欧州経済への期待感が高まっているかを確認。住宅着工は前回の大幅増から反落予想で、高金利が米住宅市場を冷やしていることが改めて示されそうです。


🗓 8/19(水)

08:50 🇯🇵 日本 6月機械受注(前月比、予想 +7.8% 前回 −12.4%)
15:00 🇬🇧 英 7月CPI(前年比、予想 +2.9% 前回 +2.6%)
18:00 🇪🇺 ユーロ圏 7月HICP改定値(前年比、予想 +2.9%)
27:00 🇺🇸 FOMC 議事要旨(7月29日開催分)

今週中盤の最注目、FOMC議事要旨。

7月29日のFOMCは据え置きで通過しましたが、NFPが2.3万人減、CPIも鈍化という流れを受けて、会合内部でどこまで利下げ転換の議論が出ていたかが焦点です。タカ派的な内容なら「9月利上げ継続」でドル買い、ハト派色が強ければ「利下げへの転換」でドル売り・円高という大きな動きにつながります。来週のジャクソンホールを前にした最後の手がかりとして、市場の注目度は非常に高い。

英CPIは+2.9%予想と前回+2.6%から加速見通し。BOEの利下げ観測にブレーキがかかるかも注目です。


🗓 8/20(木)

08:50 🇯🇵 日本 7月貿易収支(予想 −6,490億円 前回 −4,069億円)
10:30 🇦🇺 豪 7月新規雇用者数(予想 +1.20万人 前回 +7.63万人)
21:30 🇺🇸 米 新規失業保険申請件数(予想 21.0万件)
21:30 🇺🇸 米 8月フィラデルフィア連銀製造業指数(予想 25.0 前回 41.4)

日本の7月貿易収支は−6,490億円予想と赤字が大幅拡大する見通し。原油高と円安による輸入コスト増が直撃しており、構造的な円安圧力が数字で再確認される内容になりそうです。

フィラデルフィア連銀指数は前回41.4から25.0への大幅低下予想で、製造業の勢いが急速に衰えているかを確認する材料として注目。


🗓 8/21(金)

08:30 🇯🇵 日本 7月全国CPI(前年比、予想 +1.9% 前回 +1.6%)
08:30 🇯🇵 日本 7月全国CPI(生鮮除く、予想 +1.8% 前回 +1.6%)
08:30 🇯🇵 日本 7月全国CPI(生鮮・エネルギー除く、予想 +1.9% 前回 +1.7%)
15:00 🇬🇧 英 7月小売売上高(前月比、予想 −0.5% 前回 +1.0%)
22:45 🇺🇸 米 8月製造業PMI速報値(予想 53.7)
22:45 🇺🇸 米 8月サービスPMI速報値(予想 53.9 前回 54.6)

今週最大の注目、金曜の日本CPI。

前年比+1.9%(前回+1.6%)、生鮮除くコアも+1.8%(前回+1.6%)といずれも大幅加速の予想です。この数字が達成されれば、日銀の10月利上げ観測が一気に固まる材料になります。159円台で推移しているドル円が日本CPI強化をきっかけに156〜157円方向へ動くシナリオも視野に入ります。

また夜の米PMI速報値は来週のジャクソンホール前の最後の景況感確認として、ウォーシュ議長のスタンスを市場が先読みする材料にもなります。


■ 筆者のまとめ

先週のCPIは予想通りで「サプライズなし」でした。「介入を経験した市場が再びドルを買い始めている」という現実と「160円を超えたら政府がまた動くかもしれない」という恐怖が拮抗して、159円台の膠着が続いています。

今週はその均衡を崩す材料が2つあります。水曜のFOMC議事要旨と金曜の日本CPI。どちらかが予想外の内容になれば、159円台のレンジを大きくブレイクするシナリオが現実になります。

そして来週はジャクソンホール。ウォーシュ議長が何を言うかで9月以降のドルの方向性が決まります。今週はその前哨戦として、しっかりデータを積み上げておきたい週です。

今週のポイントは3つ。

  • 月曜日本GDPが+2.0%以上に加速して日銀10月利上げ観測が強まるか
  • FOMC議事要旨でFRBの利下げ転換論が明確に出るか
  • 金曜日本CPIが+1.9%に加速して159円台を下抜けるか

方向が出たら素直に乗る、出なければ来週のジャクソンホールまで待つ——今週はそのスタンスが正解だと思います。


参考リンク

外為どっとコム|来週の為替相場見通し 8/17〜8/21
https://www.gaitame.com/media/entry/2026/08/14/181452

ザイFX!|ドル円159円台 膠着続く 8月後半はジャクソンホールが最大の焦点
https://zai.diamond.jp/articles/-/493904

みんかぶFX|米CPI予想通り 9月利上げ確率40%台に後退
https://fx.minkabu.jp/news/375929

fx-weekly-aug17-21-japan-gdp-cpi-fomc-minutes-2026

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

現在、保護猫2匹と都内で暮らしています。
18歳で美容業界に就職して社会に出た後、5年ほど日本を離れ海外で生活。
会社員を辞め日本を離れ、より「お金と自由」の関係に強い関心と責任を持つようになりました。
2020年のコロナショックをきっかけに、株・為替・仮想通貨、そして地政学や経済の学びを本格的にスタート。
そんな私が、このブログでは今までの経験を活かし投資や経済の知識を、日々の生活や将来設計に役立てられるよう発信しています。
これからの時代、情報や選択肢があふれる中で、資産形成の第一歩を踏み出すためのヒントを届けたいと考えています。
多くの方が安心して未来を描けるよう、金融リテラシー向上の一助となるブログを目指しています。

コメント

コメントする

CAPTCHA

目次