📅 【2026年8月10日〜14日】週間経済指標カレンダー

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先週は今年最大の動きが起きました。

7月30日(木)、FOMC通過・米GDP・PCE発表という一連の米国イベントが終わった直後のタイミングを狙って、日本当局が実弾介入を実施。ロンドン市場で1円あまり、NY市場でさらに5円近く急落し、5月中旬以来となる157.94円前後をつけました。163.988円という約40年ぶりの高値から一気に6円超の急落という、今年最大の値幅です。

米財務長官が「円は著しく過小評価されている」と米大手メディアに述べ、韓国当局も同日にドル売り・ウォン買い介入を実施したとの報道もあり、日米韓による協調介入の姿勢がうかがえる展開となりました。NY連銀がレートチェックを実施したとも伝えられており、今回の介入には米国の事前了承があったとみられています。

翌7月31日(金)の日銀会合は市場予想通り1.00%で据え置き。植田総裁の会見は「物価の上振れリスクを注視」というトーンにとどまり、次の利上げ時期への踏み込みはありませんでした。会見中にドル円は再び158円台半ばへ急落する場面があり、6月PCEデフレーターは市場予想通り前年比+3.7%と前月から鈍化が確認されました。

FOMCは据え置き(3.50〜3.75%)で通過。ウォーシュ議長の会見では「インフレは依然高い水準にある」としつつも具体的な利上げ時期には踏み込まず、フォワードガイダンスを示さない姿勢を継続しました。

週末時点でドル円は158〜159円台での推移。介入によって5円以上の水準是正が行われたものの、日米金利差という構造は変わっておらず、今週の米CPIの結果次第で再び160円台を試す動きが出るかが最大の注目点です。

トレーダーruka

先週金曜(8月7日)の米7月雇用統計はさらなる衝撃でした。NFPが前月比2.3万人減と予想(8〜9万人増)に反してマイナス転落。5・6月分も合計10.3万人下方修正されており、米雇用市場の冷え込みが本格化しています。
9月FOMCの利上げ確率は約4割まで低下しており、今週水曜のCPI次第で利上げ観測がさらに後退するかが最大の焦点です。


🗓 8/10(月)

🇿🇦🇸🇬 南ア・シンガポール 休場

08:50 🇯🇵 日本 6月国際収支・貿易収支(予想 −702億円 前回 +69億円)
08:50 🇯🇵 日本 6月経常収支(季調前、予想 1兆5,120億円 前回 3兆9,683億円)
14:00 🇯🇵 日本 7月景気ウォッチャー調査(現状判断、予想 44.5 前回 44.0)

介入後の週明けとして、ドル円が158〜159円台での推移を維持できるかを確認する一日。
6月貿易収支は前月の黒字から赤字転落予想で、原油高による輸入コスト増の影響が続いていることが確認されます。経常収支も前回から大幅な縮小予想で、円安圧力の構造的な背景が改めて示される内容になりそうです。


🗓 8/11(火)

🇯🇵 日本 休場(山の日)

13:30 🇦🇺 RBA 政策金利(予想 4.35% 前回 4.35%)
23:00 🇺🇸 米 7月中古住宅販売件数(予想 405万件 前回 409万件)

日本休場で流動性がやや薄い中、RBAの発表に注目。4.35%での据え置きが予想されていますが、豪州CPIが+4.1%と高止まりしている中での据え置きのため、声明文のトーンが追加利上げを示唆するかどうかがAUDの方向を決めます。水曜の米CPIに向けた前哨戦として、リスクセンチメントの動きにも注目です。


🗓 8/12(水)

21:30 🇺🇸 米 7月CPI(前年比、予想 +3.4% 前回 +3.5%)
21:30 🇺🇸 米 7月コアCPI(前年比、予想 +2.5% 前回 +2.6%)
21:30 🇺🇸 米 7月CPI(前月比、予想 +0.1% 前回 −0.4%)

今週最大のイベント、米CPI。

前月比がマイナス(−0.4%)から+0.1%への反転、前年比が+3.5%から+3.4%へのわずかな鈍化という予想で、インフレが「高止まりしながらも緩やかに落ち着いてきている」という絵が描かれています。

予想通りかそれ以下の結果なら「FRBの利上げ不要論」が強まり、ドル売り・円高が継続。介入効果が維持される展開に。一方で予想を上回る強い数字が出れば「インフレ再燃→FRB利上げ転換→ドル買い」で159円台から再び160円台を試す動きになります。介入後の最初のCPIだけに、今週の中で最もインパクトが大きい発表です。


🗓 8/13(木)

08:50 🇯🇵 日本 7月国内企業物価指数(前年比、予想 +7.4% 前回 +7.1%)
15:00 🇬🇧 英 2Q GDP速報値(前期比、予想 +0.4% 前回 +0.6%)
15:00 🇬🇧 英 6月月次GDP(前月比、予想 0.0% 前回 +0.1%)
21:30 🇺🇸 米 7月PPI(前年比、予想 +4.9% 前回 +5.5%)
21:30 🇺🇸 米 新規失業保険申請件数(予想 20.3万件 前回 19.9万件)

朝の日本企業物価は前年比+7.4%予想と加速継続。原油高が川上コストを押し上げており、日銀の次の利上げ(10月観測が有力)を後押しする材料として積み上がっています。

英GDPは前回+0.6%から+0.4%への鈍化予想で、英景気の減速感が出始めているかを確認。米PPIは前回+5.5%から+4.9%への鈍化予想で、CPIに続いてインフレ鈍化の方向感が確認されれば、FRBの利上げ観測がさらに後退します。


🗓 8/14(金)

18:00 🇪🇺 ユーロ圏 2Q GDP改定値(前期比、予想 +0.4%)
21:30 🇺🇸 米 7月小売売上高(前月比、予想 +0.2% 前回 +0.2%)
21:30 🇺🇸 米 7月小売売上高(除自動車、予想 +0.2% 前回 −0.2%)
23:00 🇺🇸 米 8月ミシガン大学消費者態度指数・速報値(予想 54.1 前回 55.2)

週末金曜は小売売上高とミシガン大指数が並びます。小売は前月比+0.2%予想と除自動車も+0.2%への改善予想で、消費の底堅さが確認されればドルをある程度支える材料に。ミシガン大指数は前回55.2からの小幅低下予想で、インフレと雇用悪化への消費者の不安感が続いているかを確認します。


■ 筆者のまとめ

7月30日の介入で163.988円から157.94円まで6円超の急落——。4月30日の介入と同様に、また同じパターンが繰り返されました。

ただ今回は従来と少し違う点があります。米財務長官が円の過小評価を認め、韓国も同時に介入を実施するなど、日米韓の協調姿勢が鮮明になりました。単独介入ではなく国際協調という形が見えてきたことで、次の介入への信憑性は高まっています。

問題は、それでも構造的な円安圧力が変わっていないという現実。日銀が1%に利上げし、介入を繰り返しても、日米金利差が2.5%以上ある限りキャリートレードの旨みは消えません。

今週のCPIが鈍化を確認できれば「FRBの利上げ不要→金利差縮小期待→円高」という好循環が少し見えてきます。逆に強い数字が出れば160円台への逆戻りシナリオが再浮上します。

今週のポイントは3つ。

  • 水曜CPIが鈍化して介入効果が持続するか、強くてドルが160円台に戻るか
  • PPIも鈍化してFRBの利上げ観測が後退するか
  • 158〜159円台を維持できれば日銀10月利上げ観測が現実的になるか

介入後の相場は「戻り売り」が基本姿勢ですが、ロットは軽めに。160円を超えてきたら再び介入が飛んでくるリスクを常に頭に入れておいてください。


参考リンク

三井住友信託銀行|円相場:7月30日のドル円急落を巡る状況について
https://www.smbctb.co.jp/rates/prestia/insight_reports01.html

外為どっとコム|ドル円157円へ急落 異例の日米韓連携 2発目の為替介入警戒
https://www.gaitame.com/media/entry/2026/07/31/182138

外為どっとコム|来週のドル円見通し 8/10〜8/14
https://www.gaitame.com/media/entry/2026/07/31/060400

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この記事を書いた人

現在、保護猫2匹と都内で暮らしています。
18歳で美容業界に就職して社会に出た後、5年ほど日本を離れ海外で生活。
会社員を辞め日本を離れ、より「お金と自由」の関係に強い関心と責任を持つようになりました。
2020年のコロナショックをきっかけに、株・為替・仮想通貨、そして地政学や経済の学びを本格的にスタート。
そんな私が、このブログでは今までの経験を活かし投資や経済の知識を、日々の生活や将来設計に役立てられるよう発信しています。
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