📅 【2026年6月15日〜19日】週間経済指標カレンダー

今年最大のビッグウィークが来ました。

先週は水曜の米CPIが前年比+4.2%と4%台に乗せ、木曜のECBが予定通り2.40%への利上げを決定。 インフレと利上げの波が全球で広がる中で、今週はいよいよ日本とアメリカの中央銀行が同じ週に動くという、歴史的な局面を迎えます。

まず日銀。火曜の政策金利発表で0.75%→1.00%への利上げがほぼ確実な情勢です。

1995年9月以来、約31年ぶりの高水準となる1%への引き上げで、中東情勢が経済を悪くするリスクよりも物価を上昇させるリスクの方が大きいとの判断に日銀は傾いています。

植田総裁は6月3日の講演で、物価上昇率が大きく上振れていくリスクが顕在化したことへの警戒を改めて表明しており、利上げの地ならしは完了した状態で会合に入ります。

高市首相も「金融政策の具体的手法は日銀に委ねられるべき」と述べ、政権の了承サインを出しており、今回ばかりは全方位から「利上げ」に向けた空気が整っています。 FptrendyMinkabu FX

そして水曜深夜のFOMC。こちらは3.50〜3.75%で据え置きが予想されています。 ただし注目すべきはウォーシュ新FRB議長による初の正式記者会見です。 CPI4.2%という強烈なインフレを前にして、タカ派で知られる新議長がどこまで踏み込んだ発言をするか——それ次第でドル円は大きく動きます。

日銀が利上げ+FOMCが据え置きという方向性が揃えば、教科書通りなら円高方向。 ただし第一生命経済研究所は「ドル円は先行き155円程度で推移」と予測しており、日米金利差は0.25%の利上げ程度では大きく縮まらないため、大幅な円高にはなりにくいという見方が市場の大勢です。 IG

トレーダーruka

今回は植田総裁の入院による欠席という異例の事態が重なっており、会見は内田副総裁が代行します。
利上げへの踏み込んだメッセージが出にくくなる可能性があり、円高の勢いを左右する変数として注目です。


🗓 6/15(月)

日銀 金融政策決定会合(1日目)

21:30 🇺🇸 米 6月NY連銀製造業景気指数(予想 13.0 前回 19.6)
22:15 🇺🇸 米 5月鉱工業生産(前月比、予想 +0.3% 前回 +0.7%)
18:00 🇪🇺 ユーロ圏 4月鉱工業生産(前月比、予想 +0.2%)

日銀会合が始まる1日目。 指標自体は落ち着いた内容ですが、明日の利上げ決定を前に市場は様子見ムードで入ります。 NY連銀製造業指数は前回19.6から13.0への大幅低下予想で、米製造業の鈍化が改めて示される内容になりそうです。


🗓 6/16(火)

–:– 🇯🇵 日銀 政策金利発表(予想 1.00% 前回 0.75%)
15:30 🇯🇵 植田和男 日銀総裁 定例記者会見
13:30 🇦🇺 RBA 政策金利(予想 4.35% 前回 4.35%)
11:00 🇨🇳 中国 5月小売売上高(前年比、予想 −0.2% 前回 +0.2%)
21:30 🇺🇸 米 5月住宅着工件数(予想 143.0万件)

今週第一のクライマックス。

日銀の1%利上げが決定される見通しで、発表直後のドル円は一気に円高方向に振れる可能性があります。 より重要なのは15:30からの植田総裁会見

見るべきポイントは3つ。 「次の利上げはいつか(10月か12月か)」「年内に追加利上げがあり得るか」「円安への見解がどこまで踏み込まれるか」。 複数の関係者によれば年内に追加利上げの可能性も示唆されており、会見のトーンが強ければドル円は155円方向への本格的な動きが始まるシナリオも。 Minkabu FX

RBAは4.35%での据え置きが予想されていますが、豪ドルは日銀の動き次第でクロス円で大きく動く局面になりそうです。


🗓 6/17(水)

08:50 🇯🇵 日本 5月貿易収支(予想 −5,476億円 前回 +3,019億円)
15:00 🇬🇧 英 5月CPI(前年比、予想 +3.0% 前回 +2.8%)
18:00 🇪🇺 ユーロ圏 5月HICP改定値(前年比、予想 +3.2%)
21:30 🇺🇸 米 5月小売売上高(前月比、予想 +0.5% 前回 +0.5%)
27:00 🇺🇸 FOMC 政策金利発表(予想 3.50〜3.75% 前回 3.50〜3.75%)
27:30 🇺🇸 ウォーシュFRB議長 定例記者会見

今週第二のクライマックス、FOMC。

金利は据え置き予想ですが、すべての目はウォーシュ新議長の会見に集まります。 CPI4.2%を前にして「インフレを抑えるために利上げに転換する可能性はあるか」という問いが飛ぶのは確実。 タカ派的な回答なら深夜にドル急騰、ハト派的なトーンなら日銀利上げ効果が続いて円高継続という二択になります。

日本の5月貿易収支は前月の黒字から大幅赤字転落予想で、原油高による輸入コスト増が鮮明になる数字。 「利上げで円高→でも貿易赤字は続いている」という構造矛盾が改めて確認される一日でもあります。


🗓 6/18(木)

07:45 🇳🇿 NZ 1Q GDP(前期比、予想 +0.8% 前回 +0.2%)
16:30 🇨🇭 SNB スイス国立銀行 政策金利(予想 0.00% 前回 0.00%)
20:00 🇬🇧 BOE 政策金利(予想 3.75% 前回 3.75%)
21:30 🇺🇸 米 新規失業保険申請件数(予想 22.5万件)
21:30 🇺🇸 米 6月フィラデルフィア連銀製造業指数(予想 12.0 前回 −0.4)

前日の日銀・FOMC後の余韻が残る中で、SNBとBOEが相次いで登場。 BOEは3.75%で据え置き予想ですが、英CPIが水曜に+3.0%と加速していた場合は声明文に利上げ示唆が滲む可能性も。 フィラデルフィア連銀指数は前回の−0.4から12.0への大幅反発予想で、米製造業の持ち直しが確認されればドル買い材料に。


🗓 6/19(金)

🇺🇸🇭🇰🇨🇳 米国・香港・中国 休場(Juneteenth)

08:30 🇯🇵 日本 5月全国CPI(前年比、予想 +1.5% 前回 +1.4%)
08:30 🇯🇵 日本 5月全国CPI(生鮮除く、予想 +1.4% 前回 +1.4%)
08:50 🇯🇵 日銀 金融政策決定会合議事要旨
15:00 🇬🇧 英 5月小売売上高(前月比、予想 +0.5% 前回 −1.3%)

米国休場で流動性が薄い中、朝の日本CPIに注目です。 火曜に1%利上げを決めた直後の物価データということで、「利上げは正しかったのか」を市場が検証する材料として意識されます。 予想通りの+1.5%であれば「利上げは適切」として追加利上げ観測を支援、下振れなら「やりすぎでは」という議論が出てくる可能性も。

議事要旨は先週の6月会合分(速報版)ではなく旧会合分ですが、タカ派委員の発言の詳細が読めます。


■ 筆者のまとめ

日銀が1%に利上げして、同じ週にFOMCが据え置く——。

「日本が引き締め、米国が現状維持」という構図が揃うのは教科書的には円高シナリオですが、日米金利差は依然として大きく、155円程度での推移が当面のメインシナリオという見方が有力です。 IG

植田会見とウォーシュ会見の2本が、今週の相場の全てを決めると言っても過言ではありません。

今週のポイントは3つ。

  • 日銀会見で「年内追加利上げ」が示唆されるか
  • ウォーシュ新議長がCPI4.2%を受けてどこまでタカ派発言をするか
  • 日銀利上げ後のドル円が155円台に定着するか、160円に戻るか

31年ぶりの1%利上げという歴史的な週です。 ボラが非常に高くなる可能性があるので、ロットは控えめに、方向が出てから乗るスタンスで臨んでください。


参考リンク

朝日新聞|日銀、6月会合で利上げの公算大 31年ぶり政策金利1.0%程度へ
https://news.yahoo.co.jp/articles/3bbc5329f2e8c30801ec14240ce278f1506e045d

Bloomberg|日銀、今月会合で1%への利上げ検討
https://www.bloomberg.com/jp/news/articles/2026-06-04/TG1ELGT96OSG00

日経新聞|日銀利上げ1.0%へ 6月決定会合
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUB018Q80R00C26A6000000/

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

現在、保護猫2匹と都内で暮らしています。
18歳で美容業界に就職して社会に出た後、5年ほど日本を離れ海外で生活。
会社員を辞め日本を離れ、より「お金と自由」の関係に強い関心と責任を持つようになりました。
2020年のコロナショックをきっかけに、株・為替・仮想通貨、そして地政学や経済の学びを本格的にスタート。
そんな私が、このブログでは今までの経験を活かし投資や経済の知識を、日々の生活や将来設計に役立てられるよう発信しています。
これからの時代、情報や選択肢があふれる中で、資産形成の第一歩を踏み出すためのヒントを届けたいと考えています。
多くの方が安心して未来を描けるよう、金融リテラシー向上の一助となるブログを目指しています。

コメント

コメントする

CAPTCHA