📅 【2026年7月13日〜17日】週間経済指標カレンダー

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この週末、状況が一変しました。

6月17日のイスラマバード覚書(暫定停戦合意)は事実上崩壊しつつあります。

7月6〜7日にかけて、イランの革命防衛隊がホルムズ海峡を通過していたLNGタンカーを含む商船3隻を攻撃。米中央軍は対抗措置として7月7日、イランの軍事施設80カ所超への大規模空爆を実施しました。

トランプ大統領は7月8日、イランとの休戦は事実上終わったとの認識を示し「彼らは邪悪で暴力的な人々だ」と強く非難。さらに7月12日にはイランの革命防衛隊がホルムズ海峡を封鎖すると主張し、米軍は攻撃を受けたとしてイランへの攻撃を開始するなど、事態は急速に悪化しています。

これを受けて原油が急騰。週明けのドル円は「有事のドル買い」で162円台まで上昇する場面があり、先週確認されていた「不意打ち介入への過度な警戒感が後退していた」状況が一転、リスクオフムードが相場を支配し始めています。

一方で先週の重要な事実確認として、日銀が6日に公表した当座預金残高の見通しにより、7月2日に発生した急激な円高局面が政府・日銀による円買い介入ではなかったことが確認されました。先週の導入でお伝えした「日韓協調介入の可能性」についても介入実績のデータからは裏付けられない形となっており、あらためてお詫びして訂正します。

そして今週最大のイベントは火曜の米6月CPIと、火水2日間にわたるウォーシュFRB議長の議会証言です。9日公表のFOMC議事要旨では、多くの参加者がAI関連需要や中東情勢の影響でインフレ率が高止まりしているとの懸念を示しており、今週のCPIとウォーシュ証言でFRBのスタンスが一段と明確になる局面を迎えます。


🗓 7/13(月)

🛢️ イラン・ホルムズ海峡の動向に注意

27:00 🇺🇸 米 6月月次財政収支

指標は軽めですが、ホルムズ海峡の情勢が刻一刻と変わる中で、ヘッドライン一本で相場が動く一日です。原油の動きとドル円を同時に見ながら、方向感を確認してから動く週明けにしたいところ。


🗓 7/14(火)

–:– 🇨🇳 中国 6月貿易収支(予想 1,201.0億ドル 前回 1,054.3億ドル)
21:30 🇺🇸 米 6月CPI(前年比、予想 +3.8% 前回 +4.2%)
21:30 🇺🇸 米 6月コアCPI(前年比、予想 +2.8% 前回 +2.9%)
23:00 🇺🇸 ウォーシュFRB議長 議会証言(1日目)

今週最大のイベントが重なる日。

6月は原油価格が1バレル90ドル台から60ドル台へ下落したこともあり、米6月CPIは前回+4.2%から伸びが鈍化すると予想されています。ただし今週に入ってホルムズ封鎖で原油が再急騰しており、6月分の鈍化がそのまま7月以降に続くかは不透明です。

ウォーシュFRB議長が初の議会証言において、どこまで強気なインフレ抑制姿勢を維持するのか見極める必要があり、その発言内容次第でドルのボラティリティが急速に高まる可能性があります。市場では新議長の実効的なスタンスを測りかねている面もあり、証言の細部に至るまで思惑が交錯しやすい地合いが続きそうです。


🗓 7/15(水)

🇹🇷 トルコ 休場

11:00 🇨🇳 中国 2Q GDP(前年比、予想 +4.5% 前回 +5.0%)
21:30 🇺🇸 米 6月PPI(前年比、予想 +6.2% 前回 +6.5%)
22:45 🇨🇦 カナダ銀行 政策金利(予想 2.25% 前回 2.25%)
🇺🇸 ウォーシュFRB議長 議会証言(2日目)
27:00 🇺🇸 米地区連銀経済報告(ベージュブック)

中国2Q GDPは前年比+4.5%予想と前回+5.0%からの鈍化見通し。ホルムズ危機による貿易障害が中国経済にも打撃を与え始めていることが数字で確認されそうです。豪ドルや人民元への影響に注意。

米PPIは+6.2%予想と前回+6.5%からわずかに鈍化予想ですが依然として高水準。前日のCPI結果と合わせてFRBのインフレ認識がどう変わるかの判断材料になります。


🗓 7/16(木)

15:00 🇬🇧 英 5月月次GDP(前月比、予想 +0.1% 前回 −0.1%)
21:30 🇺🇸 米 6月小売売上高(前月比、予想 +0.3% 前回 +0.9%)
21:30 🇺🇸 米 6月小売売上高(除自動車、予想 −0.1% 前回 +0.8%)
21:30 🇺🇸 米 新規失業保険申請件数(予想 21.7万件)
21:30 🇺🇸 米 7月フィラデルフィア連銀製造業指数(予想 13.1 前回 10.3)

米小売売上高は前回+0.9%から+0.3%への大幅鈍化予想。除自動車はマイナス予想と弱い内容が見込まれており、「インフレは強い、消費は弱い」という構図が改めて確認されればスタグフレーション懸念が再燃します。

英GDPは前月のマイナスからプラス転換予想で、ポンドの底堅さが確認されるか注目。


🗓 7/17(金)

🇳🇿 NZ 休場

18:00 🇪🇺 ユーロ圏 6月HICP改定値(前年比、予想 +2.8%)
21:30 🇺🇸 米 6月住宅着工件数(予想 133.0万件 前回 117.7万件)
23:00 🇺🇸 米 7月ミシガン大学消費者態度指数・速報値(予想 51.4 前回 49.5)

週末はやや落ち着いた指標が並びます。ミシガン大消費者態度指数は前回49.5から51.4への改善予想で、消費者マインドが底を打てるかの確認。ただしホルムズ封鎖で原油が高止まりする中では物価上昇への懸念が再び心理を冷やすリスクもあります。


■ 筆者のまとめ

先週お伝えした「日韓協調介入の可能性」については、日銀の当座預金残高データから介入が実施されなかったことが確認されました。誤った情報をお伝えしてしまい、申し訳ありませんでした。

相場の大きな構造は変わっていません。「NFPは弱い、でもCPIは高い」という板挟みのFRBに加えて、今週はホルムズ封鎖という新たな変数が加わりました。原油高が再加速すればインフレが再燃してFRBの利下げが遠のき、ドル高・円安が続く。停戦が回復すれば原油安でインフレ圧力が和らぎ、FRBの利下げ観測が浮上してドル売りに。どちらに転んでもボラタイルな週になりそうです。

今週のポイントは3つ。

  • CPIが鈍化してFRBの利下げ観測が強まるか、それともホルムズ原油高で再加速するか
  • ウォーシュ議長の議会証言でタカ派・ハト派どちらのトーンが出るか
  • ホルムズ封鎖が長期化して「有事のドル買い」が相場を支配し続けるか

イランの状況は今週も刻一刻と変わります。指標だけでなくニュースヘッドラインから目を離さないようにしてください。


参考リンク

外為どっとコム|ドル円見通し:FRB議長の議会証言に注目
https://www.gaitame.com/media/entry/2026/07/10/112310

NHKニュース|イラン「ホルムズ海峡封鎖」米軍が攻撃開始
https://news.web.nhk.or.jp/newsweb/na/na-k10015174811000

Bloomberg|トランプ「覚書は終わったと思う」休戦崩壊の危機
https://jp.bloomingbit.io/feed/news/115843

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この記事を書いた人

現在、保護猫2匹と都内で暮らしています。
18歳で美容業界に就職して社会に出た後、5年ほど日本を離れ海外で生活。
会社員を辞め日本を離れ、より「お金と自由」の関係に強い関心と責任を持つようになりました。
2020年のコロナショックをきっかけに、株・為替・仮想通貨、そして地政学や経済の学びを本格的にスタート。
そんな私が、このブログでは今までの経験を活かし投資や経済の知識を、日々の生活や将来設計に役立てられるよう発信しています。
これからの時代、情報や選択肢があふれる中で、資産形成の第一歩を踏み出すためのヒントを届けたいと考えています。
多くの方が安心して未来を描けるよう、金融リテラシー向上の一助となるブログを目指しています。

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