📅 【2026年5月11日〜15日】週間経済指標カレンダー

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先週末のNFP、蓋を開けたら予想6万人のところ11.5万人という大幅な上振れ。 前回分も17.8万人から18.5万人に上方修正と、労働市場の底堅さを改めて見せつける結果になりました。

ただし市場の反応は限定的で、ドル円は156円後半で週末クローズ。 「雇用は強い、でも介入がある」という構図が続いており、素直にドルを買いにいけない地合いは変わっていません。

そんな中で今週は、相場を動かすイベントが目白押しです。

まずベッセント米財務長官が訪日(11日〜3日間)。12日に高市首相・片山財務相・植田日銀総裁と個別に会談する予定で、円安牽制や通貨政策への踏み込みがあれば一気に円高が走るシナリオもあります。

そして火曜の米CPI。前年比+3.7%予想と、前回+3.3%からの加速が見込まれており、介入による円高圧力とインフレによるドル高圧力が真正面からぶつかる週になりそうです。

トレーダーruka

ここも注目
4月30日夜、政府・日銀が為替介入を実施。
わずか5時間で155円台半ばまで約5円の急落。規模は市場推計で5兆円前後とされています。

翌5月1日の東京市場では157円台まで戻す場面もありましたが、夕方には再び155円台へ急騰する局面があり、2回目の介入観測も広がりました。
先週(5/4〜8)もドル円が157円台に乗せるたびに大規模な円買いとみられる動きが断続的に入り、「157円を超えたら狩られる」という意識が市場に定着しつつあります。


🗓 5/11(月)

10:30 🇨🇳 中国 4月CPI(前年比、予想 +0.9% 前回 +1.0%)
10:30 🇨🇳 中国 4月PPI(前年比、予想 +1.8% 前回 +0.5%)
23:00 🇺🇸 米 4月中古住宅販売件数(予想 405万件 前回 398万件)

朝は中国の物価指標からスタート。 CPIは前回比でやや鈍化予想ですが、PPIが+1.8%(前回+0.5%)と急加速しているのに注目です。原油高が中国の工場段階にも波及してきているサイン。

本日の最大の注目は指標よりもベッセント財務長官の訪日初日の動向。到着後にコメントが出れば、ドル円はすぐに反応する可能性があります。

現在ドル円は157円台前半。介入警戒から上値が重い状態が続いています。


🗓 5/12(火)

15:00 🇩🇪 独 4月CPI改定値(前年比、予想 +2.9%)
18:00 🇩🇪 独 5月ZEW景況感(予想 −19.9 前回 −17.2)
18:00 🇪🇺 ユーロ圏 ZEW景況感
21:30 🇺🇸 米 4月CPI(前年比、予想 +3.7% 前回 +3.3%)
21:30 🇺🇸 米 4月コアCPI(前年比、予想 +2.7% 前回 +2.6%)

今週最大のイベント。

前年比+3.7%予想が達成されれば、FRBの利下げはさらに遠のきドル買い材料に。 ただしドル円が157円台で介入警戒のある局面では、たとえCPIが強くても上値が限られるという難しい相場。

もし予想を下回り+3.3%以下になれば、「インフレ鈍化→FRB利下げ観測→ドル売り」というシナリオが一気に強まります。

同日のベッセント長官×植田日銀総裁の会談が重なる場合、タイミングによっては二重の円高プレッシャーになりかねないので要注意です。


🗓 5/13(水)

08:50 🇯🇵 日本 3月国際収支・貿易収支(予想 7,888億円)
18:00 🇪🇺 ユーロ圏 1Q GDP改定値(前期比、予想 +0.1%)
21:30 🇺🇸 米 4月PPI(前年比、予想 +4.8% 前回 +4.0%)
21:30 🇺🇸 米 4月コアPPI(前年比、予想 +4.3% 前回 +3.8%)

前日のCPIに続いてPPIも前年比+4.8%予想と大幅加速。 原油高が川上段階のコストを押し上げており、インフレの根が深いことを示す内容になりそうです。

CPIとPPIが両方強ければ、来週以降のPCEへの警戒感も高まります。 ユーロ圏GDPは+0.1%と低空飛行継続の予想で、ユーロの上値は重い週が続きそうです。


🗓 5/14(木)

15:00 🇬🇧 英 1Q GDP速報値(前期比、予想 +0.6% 前回 +0.1%)
21:30 🇺🇸 米 4月小売売上高(前月比、予想 +0.6% 前回 +1.7%)
21:30 🇺🇸 米 4月小売売上高(除自動車、予想 +0.6% 前回 +1.9%)
21:30 🇺🇸 米 新規失業保険申請件数(予想 20.6万件 前回 20.0万件)

英GDPは前回+0.1%から一気に+0.6%への大幅回復予想。達成なら久々にポンド買いの材料になりそうです。

米小売売上高は前回+1.7%からの鈍化予想。 「CPI・PPIが強くて小売が弱い」という結果になれば、消費者がインフレに疲弊してきているサインとして市場は敏感に反応するでしょう。

また本日は米中首脳会談(北京)開催予定。ベッセント長官が韓国経由で向かう予定で、貿易交渉の行方次第でドルや人民元・豪ドルが動く可能性があります。


🗓 5/15(金)

08:50 🇯🇵 日本 4月国内企業物価指数(前年比、予想 +3.0% 前回 +2.6%)
21:30 🇺🇸 米 5月NY連銀製造業景気指数(予想 7.5 前回 11.0)
22:15 🇺🇸 米 4月鉱工業生産(前月比、予想 +0.2% 前回 −0.5%)

週末金曜はやや落ち着いた指標が並びますが、日本の企業物価は前年比+3.0%予想(前回+2.6%)と加速見込み。 原油高が日本企業のコストをじわじわ押し上げており、日銀の7月利上げ観測を後押しする材料になり得ます。

NY連銀製造業指数は7.5と前回(11.0)からの低下予想で、米景気の減速感も確認される展開に。


■ 筆者のまとめ

先週NFPが上振れしても、ドル円が156円後半で止まったままというのが今の相場をよく表しています。 「強い経済指標」と「介入リスク」が綱引きを続けており、どちらかが決定的な勝利を収めるまでこのモヤッとした状態が続く可能性があります。

今週のポイントは3つ。

  • ベッセント財務長官×日本当局の会談で、円安牽制の踏み込みがどこまであるか
  • 米CPIが+3.7%以上に加速してインフレ再燃が確定するか
  • 米中首脳会談でリスクオン・オフのどちらに振れるか

介入と強い物価指標というダブルプレッシャーの中、ドル円は155〜158円のレンジ感覚で、ブレイクしたら乗る・しなければ見るというスタンスが今週は正解かもしれません。

ロット管理だけは絶対に崩さないようにしましょう。


参考リンク

Reuters|中東情勢と原油供給リスク
https://www.reuters.com/markets/commodities/

Bloomberg|ドル円・米国債利回り
https://www.bloomberg.com/markets/currencies

CNBC|米CPI・小売売上高速報
https://www.cnbc.com/markets/

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この記事を書いた人

現在、保護猫2匹と都内で暮らしています。
18歳で美容業界に就職して社会に出た後、5年ほど日本を離れ海外で生活。
会社員を辞め日本を離れ、より「お金と自由」の関係に強い関心と責任を持つようになりました。
2020年のコロナショックをきっかけに、株・為替・仮想通貨、そして地政学や経済の学びを本格的にスタート。
そんな私が、このブログでは今までの経験を活かし投資や経済の知識を、日々の生活や将来設計に役立てられるよう発信しています。
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