🏛 第1章:日本初の女性総理、第104代内閣の誕生
2025年10月21日、高市早苗氏が第104代内閣総理大臣に正式就任しました。
10月4日の自民党総裁選で勝利してから17日、衆参両院での首班指名選挙を経て、女性として初めて日本のトップに立ちました。
首班指名選挙前の政治空白があり不安定な状態が続いていましたが、これにより高市政権が本格的にスタート。
今後3年間の任期を通じて、外交・防衛・経済・社会の各分野でどのような舵取りを見せるのか、注目が集まっています。

石破首相の残任期間になるので3年間の就任になります。
任期満了前に終了の政権が多い中、高市さんの政権には期待が募っています。
🌏 第2章:外交の焦点──トランプ大統領との初会談へ
就任からわずか1週間後の 10月27〜29日の予定で、アメリカのトランプ大統領が再任後初めて日本を訪問します。
これは、両国の関係性を再定義する歴史的な会談になる可能性を秘めています。
高市総理は「安倍路線の継承者」として知られており、トランプ氏との信頼構築はスムーズに進む見通しです。
主な予想される議題は
- 対中国を軸とした防衛協力
- 経済安全保障・技術連携
- エネルギー供給・半導体戦略
などが想定されています。
この会談によって、防衛関連株や円ドル相場にも大きな動きが出る可能性があり、市場にとっても「10月末最大のイベント」となるでしょう。
👩💼 第3章:バランス重視の新内閣──女性閣僚と若手が台頭
今回の高市内閣は、これまでにないほどバランスの取れた布陣となりました。
特に、女性閣僚の登用や若手の起用が目立ち、従来の“固定メンバー”とは異なる新鮮な顔ぶれです。
🧭【高市内閣 閣僚名簿】(2025年10月21日時点)
役職 | 氏名 |
---|---|
総務大臣 | 林 芳正 |
法務大臣 | 平口 洋 |
外務大臣 | 茂木 敏充 |
財務大臣 | 片山 さつき |
文部科学大臣 | 松本 洋平 |
厚生労働大臣 | 上野 賢一郎 |
農林水産大臣 | 鈴木 憲和 |
経済産業大臣 | 赤沢 亮正 |
国土交通大臣 | 金子 恭之 |
環境大臣 | 石原 宏高 |
防衛大臣 | 小泉 進次郎 |
内閣官房長官 | 木原 稔 |
デジタル大臣 | 松本 尚 |
復興大臣 | 牧野 京夫 |
国家公安委員会委員長 | 赤間 二郎 |
こども政策担当 | 黄川田 仁志 |
経済財政・成長戦略担当 | 城内 実 |
経済安全保障担当 | 小野田 紀美 |
(出典:FNNプライムオンライン)
この構成は、世代交代と多様性を意識したものであり、「子育て支援」「生活コストの負担軽減」「高齢社会の介護負担」など、国民生活に直結する政策のスピード感が期待されています。
🏛 第4章:政界再編──26年続いた「自公連立」ついに終焉
今回の政権交代に伴い、公明党との連立が26年ぶりに解除されました。
これは戦後政治の中でも非常に大きな転換点です。
今後は自民党と維新が中心となる「新しい与党連携」が動き出しますが、両党の政策理念は完全に一致しているわけではなく、意見のズレも見られます。
一方で、「国をどう守るか」「どう豊かにするか」という本質的な問いに対し、国民が政党を“右・左”ではなく“理念”で選ぶ時代に変わりつつあります。
その流れの中で、参政党など新興政党の議席拡大も視野に入ります。
🏛 維新が自民党に提示した「12の政策項目」
- 経済財政政策
財政規律を保ちながら、成長と再分配を両立させる。減税・歳出見直しを含む構造改革。 - 社会保障改革
年金・医療・介護制度の一体改革。現役世代への過度な負担を軽減し、持続可能な制度に。 - 皇室・憲法改正・家族制度等
憲法改正を推進し、皇室典範・家族制度を現代社会に即した形で見直す。 - 外交安全保障政策
日米同盟を軸に、インド太平洋戦略の強化や防衛産業育成を重視。 - インテリジェンス政策
情報機関の統合・強化、スパイ防止法の制定などを求める。 - エネルギー政策
原発再稼働と再エネ推進の両立。日本のエネルギー自立を確保する。 - 食料安保・国土政策
国産農業支援と食料自給率向上。防災・インフラ整備を国家戦略として再定義。 - 経済安保政策
半導体・AIなど先端技術の国内開発支援、サプライチェーンの強靭化。 - 人口政策・外国人政策
労働力確保と少子化対策を両立。移民制度の透明化・技能実習制度の改革。 - 教育政策
教育DX・英語教育改革・奨学金制度の抜本見直し。 - 統治機構改革(副首都構想など)
大阪副首都構想を含む地方分権・道州制の推進。 - 政治改革
議員定数削減・政治資金の透明化。政党助成金や派閥資金の公開を求める。
💬 補足
維新はこの12項目を「連立合意の前提条件」として提示しており、特に「政治改革」「統治機構改革」「社会保障改革」の3つは譲れない軸としています。
自民党側も多くの項目で「満」「ほぼ満」と合意文書に明記され、事実上の政策連携が整った形で連立が成立しました。
💹 第5章:防衛・災害・技術株に注目
政治の再編とともに、投資市場にも明確なトレンドが見えてきます。
まず、地政学リスクを背景に防衛関連株は引き続き上昇基調。
南海トラフや首都直下地震などの懸念から、防災・インフラ関連株も堅調に推移する可能性があります。
短期的な調整が入っても、「下がったら買い」のスタンスを維持しています。
また、高市総理が掲げる「日本の技術を海外へ輸出する政策」により、まだ見ぬスタートアップやベンチャー企業に追い風になる展開も期待されます。
これまで表舞台に出にくかった分野に資金が流れ始めることで、日本市場全体が“再成長フェーズ”に入る可能性があると見ています。
✍️ 筆者のまとめ
今日、日本で初めて女性の総理が誕生しました。
歴史的な日であり、日本の政治が新しい時代へ踏み出した瞬間でもあります。
今回はその中で、新しい内閣の顔ぶれ、連立政権の行方、そしてこれからの日本や世界の流れを振り返りました。
今の世界を見渡すと、分断や対立のような動きが各地で広がっています。
けれど私は、それは「壊れるための分裂」ではなく、「新しい時代が始まる前の揺れ」だと思っています。
分断とは、誰かを否定することではなく、一人ひとりが意見を持ち、声を上げ始めた証。
日本もまた、自分たちで国を守り、選択し、行動する段階に入ったのだと感じます。
高市総理の就任は、その象徴のような出来事です。
防衛・外交・経済、どの分野でも“自分たちで決めていく日本”が求められる時代。
そして何より、政治に関心を持ち始めた若い世代が増えているのは、これからの希望です。
私は今回を「終わり」ではなく「始まり」だと捉えています。
任期3年という限られた時間の中で、どこまで政策を実現できるか。
そして、自民党が次の選挙でどれだけ信頼を取り戻せるか。
投資家としての視点では、今後の日本株は「買い増しのタイミング」を迎える可能性があると見ています。
混乱の中にもチャンスがあり、政治が動くときこそ、市場もまた動く。
これからの3年間、日本がどこへ向かうのか、しっかり見届けたいと思います。
📚 参考リンク
- FNNプライムオンライン|高市早苗内閣 閣僚名簿発表(2025年10月21日)
- 毎日放送MBSニュース|維新が自民党に伝えた12項目(2025年10月21日)
- NHK政治マガジン|第104代 内閣総理大臣に高市早苗氏指名
- 日本経済新聞|高市政権の経済・防衛方針
- ロイター通信|トランプ大統領の再来日と日米会談予定(10月27〜29日)


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