数年、相場と向き合っている中で市場は経済だけで動いているわけではないと感じています。
投資家の「感情」がチャートを動かすように、私たちの心理には自然のリズムが影響しています。
特に、月の満ち欠け――新月と満月――は、人の行動や気分の波と深くリンクしていると考える投資家は月の動きもチェックして売買をしています。
この記事では、月のサイクルと投資心理の関係を紐解きながら、マーケットの“見えない波”を一緒に探っていきます🌕🌑
月が人の心理に与える影響
🌑 新月 ―「始まり・内向き」のエネルギー
🔹特徴
- 新月は月が見えない日。
- 地球・月・太陽が一直線に並ぶため、重力の影響が強く、潮の満ち引きが最大級になります。
- 人の体や感情にも“引きこもる力”が働くといわれています。
🔹人への影響
- 集中・内省・リセットの時期。
- 「一人で考えたい」「静かに過ごしたい」と思いやすくなる。
- 人との交流よりも、“自分と向き合う”行動が自然に増える。
🔹社会の動き
- カフェや街などが落ち着きやすい日。
- 新しいアイデアや企画が「芽」を出しやすく、勉強や仕込みに向いています。
- 「誰も動いていない時に動ける人」が成功しやすい時期。
🌕 満月 ―「ピーク・外向き」のエネルギー
🔹特徴
- 太陽と月が向かい合い、エネルギーが最高潮。
- 潮が最も満ち、感情も“高ぶる”時期。
- 満月の日は出産件数・事故・事件なども統計的に増えるといわれます。
🔹人への影響
- 社交的になり、感情も動きやすい。
- 予定が重なったり、人に会う機会が増えたりする。
- 誘いが増える、衝動買いをする、恋愛感情が高まるなど。
- 無意識の「外向きモード」になりやすいんですね。
🔹社会の動き
- イベントやSNS投稿が活発。
- 飲食店・ショッピングモール・観光地などが混みやすい日。
- “盛り上がる”空気に引き寄せられて人が集まる。
🌗 まとめ:人の流れと月の関係
| 月の周期 | 心・行動の傾向 | 社会の流れ |
|---|---|---|
| 🌑 新月 | 内省・静寂・整理 | 落ち着く/人が少ない |
| 🌓 上弦の月 | 成長・決断 | 活動開始・準備が進む |
| 🌕 満月 | 感情の高まり・社交 | 混む・誘い・交流が増える |
| 🌗 下弦の月 | 手放し・調整 | 一段落・人が減る |
月のサイクルで見る投資戦略
🌑 新月期 ―「仕込み・静観・インナーサイクル」
- 市場は落ち着きやすく、ボリューム(取引量)が減少しやすい。
- 投資家心理は「様子見」ムード。
- 新しい材料が出にくく、“次の波”を待つ時期。
投資家の動き
- 利確やポジション整理が起きやすい。
- 情報収集・戦略立て・積立の再設定に向く。
- 大口投資家が“静かに仕込みを始める”ケースも。
🌕 満月期 ―「ピーク・感情的な売買・オーバーシュート」
相場の特徴
- 株価・為替ともにボラティリティ(変動幅)が大きくなる傾向。
- ニュースやSNSで“盛り上がる”テーマ株・通貨が急騰しやすい。
- トレンドの天井・底が意識される時期。
投資家の動き
- 恐怖と欲望が最も強く出る。
- 「みんなが買っている」=ピーク近いサイン。
- 利確・損切り・ポジション縮小が重要になる。
🌕満月・新月サイクルとの偶然でない“同期”
ここに“月相”を重ねると、不思議な符合があります。
- 満月・新月は約29.5日周期。
- 経済指標の主要サイクル(月次データ)は30日前後周期。
つまり、「人間が作った経済リズム」も、自然界のリズム(月)に近い周期で動いているんです。
- 🌑 新月付近(静のリズム) → 市場が様子見・仕込み期に入りやすい。
- 🌕 満月付近(動のリズム) → 指標発表・感情的な動き・ポジション整理が集中しやすい。
実際に過去データを見ると、満月前後2〜3日以内にボラティリティ(相場変動率)が上昇するケースが多いという研究もあります。
(例:Goldman Sachsの行動経済レポート・Lunatic Trader研究など)
科学的に証明されている月の存在
🌊 1. 月の重力と人体への影響
月の引力は潮の満ち引きを起こし、地球上の水を動かしています。
人間の体も約6割が水分であり、微弱ながら体内循環に影響を与える可能性があります。
生物学的にも、潮のリズムと同調して活動する生物が多数確認されています。
🌙 2. 睡眠とホルモンリズム
スイス・バーゼル大学の研究(2013)では、満月期に睡眠時間が平均20分短縮。
メラトニン分泌も減少し、入眠しづらく浅い眠りになる傾向が見られました。
これは月の明るさだけでなく、体内時計が月周期(約29.5日)に影響されている可能性を示唆します。
🩸 3. 出産・行動・社会現象
満月前後には出産件数や救急搬送が増えるという統計的傾向があります。
イギリスの警察データでは、暴力事件が満月夜に約9%増加していました。
感情の高まりや夜間活動の増加が社会的行動にも反映されていると考えられます。
✍️ 筆者のまとめ
私は毎日、相場の上下を眺めることが日課ですが、やはり月末・月初、そして満月や新月に重なるタイミングで、相場が大きく動くことが多いと感じます。
発言や重要指標がなぜかその時期に集中することもあり、偶然とは思えない“流れ”のようなものを感じる瞬間があります。
FXの世界でも、満月や新月を意識して配信しているトレーダーは少なくありません。
それは単なる気まぐれではなく、月のバイオリズムと市場心理の共鳴なのかもしれません。
人間である以上、私たちは月の影響から完全に切り離されることはない。
そう思うようになってから、私は月のリズムアプリを入れて、日々「人の流れ」や「エネルギーの波」を意識するようにしています。
相場とは、大衆心理の集合体です。
人々がどう感じ、どう動くかの総合結果がチャートとして表れます。
つまり、月の満ち欠けを読み解くことは、人間心理=相場の本質を理解する一つの手段なのかもしれません。
スピリチュアルに聞こえるかもしれませんが、その多くは科学的にも少しずつ証明されつつあります。
私はこれからも、月のリズムと市場の波を照らし合わせながら、自然と共にある投資スタイルを続けていきたいと思います。🌙
📚 参考リンク
世界の金融市場では、月の満ち欠けと投資家心理の関係を分析した研究が複数存在します。
-
Are Investors Moonstruck? Lunar Phases and Stock Returns
世界48カ国の株式データで「満月期の株式リターンは新月期より低い」傾向を確認(年率3〜5%差)。
→ 論文を読む(ScienceDirect) -
Lunar Cycle Effects in Stock Returns
新月前後15日間の株式リターンは、満月前後15日間の約2倍という結果を報告。
→ 論文を読む(SSRN) -
Moon Phases and Market Volatility: Is There a Connection?
月相による市場心理・出来高の変化を紹介し、「投資判断の補助指標」として活用を提案。
→ 記事を読む(OptionsTrading.org)

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