ジャクソンホール会議に備えよ!!市場を揺るがした歴史的発言まとめ

「ジャクソンホール会議で注目されるパウエル議長の発言に要注目」

ジャクソンホール初回の記事が予想以上に反響を呼び、読者の注目も高まっているようです!

そこで今回は、歴史を振り返って「ジャクソンホールが過去にどんな発言をして、市場にどう影響したのか」についてまとめました。

「今年の発言を読み解くヒントにもなる!」という観点からも、ぜひ参考にしてください。

トレーダーruka

文明が発達しても人間の本質はあまり変わらない。
だからこそ、過去の相場は人々の心理を表している思う。
このようなイベントは過去から学ぶのがいいよ!


目次

記憶に強いインパクトを残したジャクソンホール発言(年代別)

2008年リーマンショック直前

  • 実際にはジャクソンホールで「リーマン破綻」そのものは起きていない
  • ただし、2008年の会議ではサブプライム問題や金融システムの不安が議論され、その数週間後にリーマン破綻。
  • 「大嵐の前の静けさ」として語られることは多い。

🟢 2010年:バーナンキ議長「QE2」示唆

  • 背景:リーマンショック後の米経済は停滞、デフレ懸念が強かった。
  • 発言:「必要なら追加的な緩和(量的緩和)を行う」
  • インパクト:QE2期待で株価・金価格が急騰、ドル安に。
  • → 「ジャクソンホールで政策の方向性が示される」というイメージを世界に植え付けた年。

🟡 2020年:パウエル議長「平均インフレ目標」導入

  • 発言:「インフレが平均で2%を超えるまでは利上げしない」
  • インパクト:長期的に低金利が続くと受け止められ、株価上昇・金価格史上最高値更新
  • → FRBの政策枠組みが大転換した年として記憶されている。

🔴 2022年:パウエル議長「インフレ退治には痛みが必要」

  • 発言:「インフレを抑えるために、家計や企業が痛みを伴うことになる」
  • インパクト:S&P500が**−12%の急落**、米債利回り急騰(+0.75%)。
  • → 「ジャクソンホール・ショック」と呼ばれるほどの歴史的瞬間。
  • 投資家の記憶には最も鮮烈に残っている発言。
トレーダーruka

2022年、具体的なパウエル議長のインフレ対策メッセージ
① 「進捗はまだ不十分」、慎重な姿勢を継続
2022年11月30日、ブルッキングス研究所での講演でパウエル議長は、たとえ追加利上げが一段落する可能性があるとしても、「インフレを抑えるには、どれだけさらに利上げを続ける必要があるか」がより重要であると強調しました。なお、「利上げのペースの緩和」が始まるかもしれないという意図を仄めかしましたが、全体としてインフレとの戦いにはまだ十分な進展がないと語りました InvestopediaAxios
② “明確な進展”には至っていないと改めて言及
同じくこの講演では、「インフレに対する明確な進展はまだ見られない」とし、過去の利上げや経済の鈍化にもかかわらず、追加の証拠が必要だと警戒感を示しました。4回連続で0.75%という大幅な利上げを行った直後の発言でもあり、慎重なスタンスを崩しませんでした Axios
③ ジャクソンホールでの決意表明
2022年8月のジャクソンホール経済シンポジウムでは、パウエル議長は米国の高インフレに正面から取り組む強い意志を示しました。「(故)ポール・ボルカー議長にならい、雇用と成長にどれほどの犠牲があろうとも、インフレを抑える」と表明し、痛みを伴う政策も辞さない覚悟を表明しました Reuters


年表でみるジャクソンホールの市場インパクト

  • 2008年:リーマンショックの予兆 → ジャクソンホールでの議論後に暴落発生
  • 2010年:QE2期待 → 金価格 +30%
  • 2019年:貿易緊張緩和への期待 → 株価上昇
  • 2020年:平均インフレ目標 → 株高・金高
  • 2022年:タカ派発言 → S&P500 −12%、債券利回り +75bp
  • 近年の傾向:10年債利回り +21bp、S&P500 −2%(平均)

なぜこれほど注目されるのか?

  1. 政策転換の「兆し」が会議で語られる
    • 利上げ・利下げ、インフレ対応など、方向性が明らかになる瞬間です。
  2. 市場は「発言の受け取り方」に敏感に反応する
    • 同じようなテーマでも「タカ派」「ハト派」で反応は真逆に。
  3. 例外時には「ショック級の動き」が起こることも
    • 2022年のように12%急落級の動きもあり。

まとめ

ジャクソンホールは、毎年「市場が一喜一憂する日」と言っても過言ではありません。
過去事例では、ゴールドが30%上がる年もあれば、株価が12%下落する年もありました。

もし今の日経平均42,000円から12%急落すれば、およそ37,000円近くまで落ちる計算になります。これはたった数日の間に5,000円規模の下落が起きるということで、過去のリーマンショックやコロナショックのような歴史的急落と同等の衝撃です。

ジャクソンホール会議は カンザスシティ連銀 が主催していて、全体の会合は公開されません。FRB議長の講演部分のみ、カンザスシティ連銀の公式サイトでPDFが公開 されます。

つまり「ライブ映像で議長が話す」という形ではなく、決まった時間に声明文(スピーチ原稿)が一斉に公表 されます。

トレーダーruka

Twitter(X)や証券会社のマーケット速報アプリでも一気に流れるので明日は注視して相場に挑みましょう!




「ジャクソンホール会議で注目されるパウエル議長の発言に要注目」

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この記事を書いた人

現在、保護猫2匹と都内で暮らしています。
18歳で美容業界に就職して社会に出た後、5年ほど日本を離れ海外で生活。
会社員を辞め日本を離れ、より「お金と自由」の関係に強い関心と責任を持つようになりました。
2020年のコロナショックをきっかけに、株・為替・仮想通貨、そして地政学や経済の学びを本格的にスタート。
そんな私が、このブログでは今までの経験を活かし投資や経済の知識を、日々の生活や将来設計に役立てられるよう発信しています。
これからの時代、情報や選択肢があふれる中で、資産形成の第一歩を踏み出すためのヒントを届けたいと考えています。
多くの方が安心して未来を描けるよう、金融リテラシー向上の一助となるブログを目指しています。

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