FOMCとは?年間開催回数・2日間の流れとフェドウォッチの見方をわかりやすく解説

FOMC会合のスケジュールを示す図解(1日目の討議と2日目の発表)

本日、日本時間の10月30日(木)午前3時ごろにFOMC(米連邦公開市場委員会)の政策金利が発表されます。
市場はすでに利下げを織り込みつつあり、ドル円や株式市場はやや静かな動きとなっています。


しかし、声明やパウエル議長の発言次第ではサプライズ的な展開になる可能性もあります。


特に注目されているのは、年内に追加利下げがあるのか、そして12月の会合での見通しです。
投資家はこの発言を手がかりに今後の金利シナリオを見極めようとしています。


そのため、発表前後に大きなポジションを持つことはリスクがあり、最新の声明内容を確認してからの判断が重要です。

トレーダーruka

初心者の方にも分かりやすくFOMCについてまとめました。
大型イベントはしっかり把握することが大切です。


目次

FOMCとは?

アメリカの中央銀行(FRB:連邦準備制度)が開く、金融政策を決める最高会議
正式名称は「Federal Open Market Committee(連邦公開市場委員会)」で、主に「物価の安定」と「雇用の最大化」という2つの使命(デュアルマンデート)を軸に運営されています。

FOMCが発表する内容は、世界の金融市場を動かすほどの影響力を持ち、ドル円・株価・金利、すべてのマーケットが一斉に注目します。


FOMCは1年間に何回開催される?

FOMCは 年8回(約6週間ごと) の定例会合が行われます。
2025年の例では以下のようなスケジュールの予定です👇

回数開催日(米国時間)日本時間での主な発表日
第1回1月28〜29日1月30日(木) 午前3時頃
第2回3月18〜19日3月20日(木) 午前3時頃
第3回4月29〜30日5月1日(木) 午前3時頃
第4回6月17〜18日6月19日(木) 午前3時頃
第5回7月29〜30日7月31日(木) 午前3時頃
第6回9月16〜17日9月18日(木) 午前3時頃
第7回10月28〜29日10月30日(木) 午前3時頃 ← 今回ここ!
第8回12月16〜17日12月18日(木) 午前3時頃
トレーダーruka

💡四半期ごと(3・6・9・12月)は「経済見通し(SEP)」と「ドットプロット」も公表され、市場の反応が特に大きくなります。


FOMCは2日間でどう進行する?

🕐 1日目(議論日)

  • FRBスタッフが景気・インフレ・雇用の最新データを報告
  • 各地区連銀総裁が地域経済の状況を共有
  • 委員全員で今後の金融政策方針を討議
  • 公には発表されない「内部調整の日」

📝 この1日目は日本時間では「発表の前日夜〜深夜」にあたります。
今回(10月30日発表分)で言えば、10月29日(水)夜までに討議終了済みです。

🕒 2日目(政策発表・声明)

  • 現地時間午後2時(日本時間 翌日午前3時)に政策金利・声明文を発表
  • 約30分後からパウエル議長の記者会見
  • 市場は「文言の変化」「議長のトーン(タカ派/ハト派)」を注視

👉 つまり、1日目=準備と議論/2日目=決定と発表です。
日本時間では「深夜〜明け方」にマーケットが最も動きます。


フェドウォッチとは?投資家が見る“利上げ確率”

FOMC前には、「フェドウォッチ(CME FedWatch Tool)」という指標が話題になります。
これは米CME(シカゴ・マーカンタイル取引所)が発表している、
**市場参加者が織り込む「次回FOMCでの利上げ・利下げ確率」**をリアルタイムで示すツールです。

▶︎ CME FedWatch Tool(公式サイト)
FOMCでの利上げ・利下げ確率をリアルタイムで確認できる米CME公式ツールです。


たとえば

  • 利上げ確率が80% → 市場は「タカ派的=金利上昇」を見込んでいる
  • 利下げ確率が高い → 「景気減速=ハト派的スタンス」と見られている
トレーダーruka

FOMC直前は、この確率が日々変動し、FXや株式市場が「織り込み済み」「サプライズ」などの判断材料に使われます。


FOMC発表前後の相場の動き方(日本時間)

日本時間内容想定される動き
〜午前2:00様子見・調整小動き
午前3:00政策金利・声明発表ドル円・株・債券が急反応
午前3:30〜4:00パウエル議長会見トーン次第で方向確定
午前5:00〜利確・ポジション整理揺り戻し
トレーダーruka

日本時間早朝に相場が大きく動くことが予想されるよ。


筆者のまとめ 🪶

FOMCは年に8回開かれる、世界中の投資家が注目する重要イベント。
1日目に議論・整理が行われ、2日目に政策金利が発表されます。
日本時間では深夜〜明け方に動くため、FXでは「寝ている間の値動き」に注意が必要です。
フェドウォッチの確率変動もチェックしておくと、市場の“先読み”がしやすくなります。


参考リンク



FOMC会合のスケジュールを示す図解(1日目の討議と2日目の発表)

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この記事を書いた人

現在、保護猫2匹と都内で暮らしています。
18歳で美容業界に就職して社会に出た後、5年ほど日本を離れ海外で生活。
会社員を辞め日本を離れ、より「お金と自由」の関係に強い関心と責任を持つようになりました。
2020年のコロナショックをきっかけに、株・為替・仮想通貨、そして地政学や経済の学びを本格的にスタート。
そんな私が、このブログでは今までの経験を活かし投資や経済の知識を、日々の生活や将来設計に役立てられるよう発信しています。
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