🗓 今週の注目ポイント(10月第4週)
今週(10月20日〜24日)は、中国GDPや英・加CPI、米住宅関連・PMI速報など、世界経済の「物価」と「景気」を測る主要指標が集まる重要週です。
ただし、アメリカでは依然として政府機関が閉鎖中(Government Shutdown)のため、一部の公式統計は延期・停止の可能性が続いています。
そのため、今週はFRB高官発言や民間系データ(PMI・住宅指標など)がマーケットの手がかりになりそうです。
一方で、日本では21日(月)に首班指名選挙が行われ、正式に高市早苗氏が第102代内閣総理大臣に選出される見通し。
政権交代直後の経済運営・為替方針に注目が集まり、市場では「円安是正策」や「補正予算の方向性」を見極める週となります。
さらに国際的には、**米中の関税応酬(トランプ再強硬策)**が再燃。
貿易・製造業・為替の三分野に波紋を広げる展開が続いています。
📅 10月20日(月)
- ★★ 🇳🇿 四半期CPI(7〜9月期)06:45
- ★★★ 🇨🇳 四半期GDP(前期比/前年比)11:00
- ★★ 🇨🇳 小売売上高・鉱工業生産(9月)11:00
- ★ 🇩🇪 生産者物価指数(9月)15:00
- ★ 🇪🇺 経常収支(8月)17:00
- ★ 🇪🇺 建設支出(8月)18:00
- ★ 🇨🇦 鉱工業製品価格・原料価格指数(9月)21:30
📝 メモ
週初はアジア・中国中心の展開。
特に中国GDPと小売・生産データは世界の景気バロメーターとして注目。
📅 10月21日(火)
- ★★ 🇳🇿 貿易収支(9月)06:45
- ★★ 🇯🇵 首班指名選挙(第102代内閣総理大臣 選出)※時間未定
- ★★ 🇪🇺 ラガルドECB総裁 発言 20:00
- ★★ 🇨🇦 消費者物価指数(CPI・9月)21:30
📝 メモ
日本では高市内閣の正式発足が最大の注目イベント。
経済政策・補正予算・為替対応策に関する初動発言がマーケットに影響する可能性。
また、カナダCPIやECB総裁発言など、北米・欧州でも物価圧力への警戒が続く。
📅 10月22日(水)
- ★★ 🇯🇵 貿易統計(9月 通関ベース・季調前/季調済)08:50
- ★★ 🇬🇧 消費者物価指数(CPI・前月比/前年比・コア)15:00
- ★ 🇬🇧 小売物価指数(RPI)15:00
- ★★ 🇿🇦 消費者物価指数(CPI・前月比/前年比)17:00
- ★ 🇺🇸 MBA住宅ローン申請指数(週次)20:00
- ★★ 🇪🇺 ラガルドECB総裁 発言 21:25
📝 メモ
日本・英国ともに物価統計が中心。
高市政権誕生後の為替反応にも注目。
英国CPIが予想を上回れば、ポンド高・ドル安圧力も。
📅 10月23日(木)
- ★ 🇯🇵 対外・対内証券投資(週次)08:50
- ★★ 🇸🇬 消費者物価指数(CPI)14:00
- ★ 🇫🇷 企業景況感指数(10月)15:45
- ★★ 🇭🇰 消費者物価指数(CPI)17:30
- ★★ 🇹🇷 トルコ中銀 政策金利 20:00
- ★★ 🇺🇸 新規失業保険申請件数/継続受給者数(週次)21:30
- ★★ 🇨🇦 小売売上高(総合/除自動車)21:30
- ★★ 🇺🇸 中古住宅販売件数(年率・前月比)23:00
- ★★ 🇪🇺 消費者信頼感(速報値)23:00
📝 メモ
北米・欧州の消費関連データが集中。
トルコの金利動向や欧州信頼感指数にも注意。
📅 10月24日(金)
- ★ 🇬🇧 GfK消費者信頼感(10月)08:01
- ★★★ 🇯🇵 全国消費者物価指数(CPI 総合/コア/コアコア)08:30
- ★ 🇯🇵 景気一致指数・先行指数 改定値 14:00
- ★★ 🇬🇧 小売売上高(9月)15:00
- ★ 🇫🇷 消費者信頼感指数(10月)15:45
- ★★ 🇫🇷/🇩🇪/🇪🇺/🇬🇧 PMI速報(製造・サービス)16:15〜17:30
- ★★★ 🇺🇸 消費者物価指数(CPI・9月)21:30
- ★★ 🇺🇸 PMI速報(製造・サービス・総合)22:45
- ★★★ 🇺🇸 新築住宅販売件数(9月)23:00
- ★★ 🇺🇸 ミシガン大学消費者信頼感(確報)23:00
📝 メモ
週末は日米のCPIと住宅販売が焦点。
米CPIが発表されれば、市場の方向性が決定づけられる可能性。
日本のコアCPIも、日銀の政策判断に直結する重要データ。
🧭 まとめ
今週は、政権交代+世界の物価ラッシュという二重の注目テーマ。
米国では政府閉鎖の影響が続く一方、民間指標や高官発言が市場の代替材料に。
日本では高市政権の政策初動と円相場の反応が最大の焦点です。
また、米中の関税再燃がリスク要因として再浮上しており、グローバル市場全体が「政治+経済」の両リスクを同時に意識する週となります。
冷静にデータを追いながら、政策発言と物価指標の「温度差」に注目していきましょう。


コメント