今週の注目ポイント
今週(11月24日〜28日)は、ドイツ・カナダのGDP、日本の雇用・鉱工業、米小売・PPI・住宅指標 がそろう、月末らしい「景気総点検ウィーク」になります。
一方で、27日(木)はアメリカが感謝祭で休場。
為替もボラティリティが落ちやすく、前後の薄商いの時間帯で一方向に振れやすいリスクには注意が必要です。
今週のざっくりテーマはこの3つ。
- 🇩🇪🇨🇦 先進国のGDPで景気の“温度”を確認
- 🇺🇸 小売売上高・PPI・住宅指標で、米消費と物価の足元をチェック
- 🇯🇵 失業率・有効求人倍率・鉱工業・東京CPIで、日本の景気と物価のバランスを確認
ここからは、日別のポイントを簡単に見ていきます。
📅 11月24日(月)
日本が休場で、アジア時間はやや材料薄のスタート。
シンガポールCPIとドイツIfo景況感、ラガルド総裁の発言がメインになります。
- シンガポールCPI:アジアの物価動向の一部としてチェック。
- ドイツIfo:欧州景気の“雰囲気”を見る指標。予想との乖離が大きいとユーロが動きやすい。
- ラガルド発言:利下げペースやインフレ見通しに言及があるかに注目。
➡ 月曜日は「欧州中心+発言待ち」の1日になりそうです。
📅 11月25日(火)
今週前半のメインイベントの一つ。
- ドイツ7–9月期GDP改定値
- 米小売売上高(総合・除自動車)
- 米PPI(卸売物価指数)
- 米消費者信頼感指数・住宅関連指標
ドイツGDPは、ユーロ圏の景気を占ううえで非常に重要。
弱い結果が続くようだと、「欧州はスタグフレ懸念」→ユーロ売りの流れになりやすいです。
一方で、アメリカでは
- 小売売上高 → 個人消費の強さ
- PPI → インフレの“源流”
- 住宅価格・信頼感 → 景気の持ち直し度合い
をまとめて確認する日になります。
➡ ここで「欧州は弱いが、米消費だけ強い」という形になると、
ドル高・ユーロ安に傾きやすいイメージです。
📅 11月26日(水)
オセアニアと米景気指標が中心の日。
- 豪CPI(10月)
- NZ政策金利(RBNZ)
- 米 新規失業保険申請件数・耐久財受注
- シカゴPMI、ベージュブック
RBNZは利下げ/据え置きのスタンスに注目。
オセアニア通貨(NZD/JPY、AUD/NZDなど)を触る人には重要な1日です。
アメリカでは、耐久財受注・シカゴPMI・ベージュブックと、景気の“景色”を見る指標が並びます。
特にベージュブックは、次回FOMCでの議論のベースになるレポートなので、どの地区で「インフレ鈍化」「需要減速」が進んでいるかを見ておきたいところです。
📅 11月27日(木)
感謝祭で米国は休場。
大きな指標はECB議事要旨と、ユーロ圏の信頼感指標がメインになります。
- NZ四半期小売売上高
- ユーロ圏 消費者信頼感・経済信頼感
- ECB理事会 議事要旨
ECB議事要旨では、
- 利下げペース
- インフレ鈍化の受け止め方
- 景気後退リスクへの言及
ユーロ単体のボラは出やすいですが、米国不在で全体の流動性は落ちるので、スプレッドや“変なヒゲ”には要注意の一日です。
トレーダーrukaアメリカの感謝祭は大きなイベントになります。トレーダーがポジション決済し相場が閑散としやすいので後ほど詳しく解説しますね。
📅 11月28日(金)
月末+週末+日本指標ラッシュ+カナダGDPという、締めくくりにしては結構ハードな1日。
日本では、
- 失業率 / 有効求人倍率
- 東京都区部CPI(インフレの先行指標)
- 鉱工業生産速報
がまとまって出ます。
ここで雇用・生産・物価のバランスを見ながら、
「日銀がどれくらい引き締めに踏み込めるか?」を考える材料になります。
欧州サイドでは、
- ドイツ 小売売上高・CPI速報
- スイス GDP
- ドイツ 失業者数・失業率
と、景気と物価をセットで見る指標が続きます。
そして北米では、
- カナダ 7–9月期GDP(年率)
- カナダ 月次GDP(9月)
が発表。
カナダ経済の減速が鮮明なら、カナダドル売りが出やすい場面です。
🦃 アメリカの「感謝祭(Thanksgiving)」ってどんな日?
■ 感謝祭って何?
アメリカで 最も重要な祝日のひとつ。
毎年 11月の第4木曜日 に行われる「家族で集まる日」。
日本でいう「お正月」に近い感覚で、クリスマス以上に家族が集まる人も多い。
■ 何をする日?
- ターキー(七面鳥)を食べる
- 家族で食卓を囲む
- 年に一度の帰省ピーク
- 翌日の“ブラックフライデー”に向けて買い物準備
■ 相場ではなぜ重要?
✔ 米国市場が休場(株・債券すべて止まる)
✔ 市場の参加者が激減する(流動性が薄くなる)
✔ 薄いところに大口の売買が入ると、乱高下しやすい
FXは開くけど“実質ほぼ無人のマーケット”になるので、ここで大きなポジションを持つのはかなり危険。
🧭 筆者のまとめ
今週は政府閉鎖が解除されて指標発表が正常化しつつありますが、米労働省が10月の雇用統計のニュースリリースを「出さない」と正式発表したことで、市場は再び不確定要素を抱えた状態でスタートしています。
10月・11月分の雇用統計は 12月16日にまとめて公表される ため、今週の相場では「雇用の実態が見えないまま」インフレ指標(PPIなど)や金利、景気指数が先に動く構図になります。情報の“時差”が生じることで、相場はこれまで以上にブレやすくなると思われます。
日本では40年国債入札やCPIがあり、金利・円相場の方向性が再び意識される週です。
アメリカではFOMC関連の材料としてベージュブックが発表されますが、感謝祭前後は流動性が極端に薄くなるため、普段よりも値動きが荒れやすく注意が必要です。
指標発表の再開と遅延が混在する中、市場は「確定した事実」より「今後の見通し」に反応しやすい状況に入っていると感じます。
飛びつきや思い込みのポジションを避け、最新情報を冷静に追いながら週を乗り切りたいと思います。
参考リンク
- U.S. canceling October’s employment report after shutdown prevented data collection(Reuters)
- 米労働省、10月分の雇用統計をニュースリリースせず=政府閉鎖で家庭向け調査困難(日経)
- Thanksgiving Stock Market Holiday Facts(Schaeffers Research)










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