
選挙が終わりいよいよ国会が始まったね!消費税減税についての議論に注目しましょう。


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🔰 はじめに
最近、消費税の減税が再び注目を集めています。生活が苦しくなる中で「減税してほしい」と感じる方も多いのではないでしょうか。しかし、その一方で「減税したら円安になるのでは?」「財源はどうするのか?」という疑問もつきまといます。
今回は、「消費税を下げると円安になるのか?」というテーマを中心に、最新の参院選の動き、国の財政、そして実際の消費税の使い道まで徹底解説していきます。


✅ 消費税と為替(円安)の関係性
まず、為替レート(円安・円高)は何で決まるのかを簡単に整理しましょう。
▷ 為替の主な決定要因
- 各国の金利差
- 財政の健全性・国債の信用
- 経常収支・貿易収支
- 地政学リスク・投資マインド
この中で「消費税の引き下げ」は、財政の健全性にあたり、
- 財政悪化懸念 → 国債の信認低下 → 日本売り(円安)というルートで、円安圧力がかかる可能性があります。さらに輸入に頼っている日本は円安になると物価高につながります。
📉 消費税減税と円安のメカニズム
消費税を下げると、政府の税収が大きく減ります。
例えば、10% → 5%にした場合、約11.5兆円の税収減になります。
政府の財政悪化が懸念されると、
- 海外投資家が日本国債を避ける
- 金利を上げられない(日銀政策)
- 円が売られ、円安が進行
という流れが予測されます。つまり、減税=円安要因となる可能性があるということです。
🗳 政治は減税に向かっているのか?
✅ 減税に賛成の政党(野党中心)
政党 | スタンス | 内容 |
---|---|---|
れいわ新選組 | 賛成(即時廃止) | 消費税ゼロ・富裕層課税へ転換 |
共産党 | 賛成(5%) | 緊急減税・段階的廃止 |
立憲民主党 | 賛成(一部) | 食品0%、全体5%案も検討 |
維新の会 | 賛成(限定) | 食品に限り2年間0% |
国民民主党 | 賛成(維持) | 一律5%+インボイス廃止 |
社民党 | 賛成(段階廃止) | 食品ゼロ→廃止 |
参政党 | 慎重賛成 | 廃止反対・5〜8%段階引下げ |
❌ 慎重・反対の政党(与党中心)
政党 | スタンス | コメント |
---|---|---|
自民党 | 慎重 | 石破首相「減税は将来世代に負担」 |
公明党 | 中立 | 支援金・軽減税率を提案 |
📊 選挙結果と影響
- 野党が参院で過半数(126議席)
- 減税議論が今後さらに進む可能性あり
- ただし、予算編成は政府与党が主導 → 即実現は難しい
選挙結果を受け、消費税減税が民意なのだと思います。各党の国会答弁と消費税減税の代わりの財源はどうするのか?代替財源に注目していきたいと思います。



野党優勢の国会は注目されているね!
💰 過去の消費税の流れと使い道
▷過去の日本の消費税率と為替水準(推移表)
年 | 消費税率 | 政策 | USD/JPYレート(年平均) |
---|---|---|---|
1997年 | 3%→5% | 増税 | 約120円(円安) |
2014年 | 5%→8% | 増税 | 約105円(円高) |
2019年 | 8%→10% | 増税 | 約109円(中立) |
※減税は実施されていないため、比較対象は主に増税時。為替との明確な相関は薄いが、**「財政信頼感」**がキーポイント。
▷ 2025年度の消費税収
- 約24.3兆円(歳入全体の約18.5%)
- 所得税や法人税よりも大きな規模
▷ 主な使い道(社会保障に特化)
分野 | 金額(兆円) | 内容 |
---|---|---|
年金 | 約6.8兆円 | 国民年金・厚生年金への国庫負担 |
医療 | 約4.9兆円 | 高齢者医療、国保など |
介護 | 約1.4兆円 | 介護保険制度の補助金等 |
子育て支援 | 約2.2兆円 | 児童手当・保育無償化など |
社会保障全般の補填 | 約6.0兆円 | 財源繰入れ |
地方交付税財源 | 約3.0兆円 | 地方自治体への分配金 |
👉 消費税は「社会保障専用財源」として位置付けられており、廃止や減税には代替財源が不可欠です。
🇯🇵 なぜこんなに税金が必要なのか?国の債務=借金はどれくれいあるか
2025年現在、日本政府の**国と地方を合わせた債務残高(借金総額)**は、
約1,250兆円 にのぼっています(出典:財務省「令和6年度 財政資料」より)。
この金額は、日本の**年間GDP(国内総生産)のおよそ2.6倍(=約263%)**にあたります。
これは、世界でも最悪水準の政府債務比率であり、OECD(経済協力開発機構)諸国の中でも突出しています。
国名 | 政府債務のGDP比(2025年予測) |
---|---|
日本 | 約263% |
アメリカ | 約130% |
イタリア | 約140% |
ドイツ | 約60% |
つまり、**日本は先進国の中でも群を抜いて「借金体質」**であると言えます。
📌 なぜこんなに債務があるの?
日本の借金が膨らんだ背景には、以下の要因があります
- 高齢化に伴う社会保障費の増大(医療・年金・介護)
- 長期的な経済停滞による税収不足
- 景気対策としての国債発行による財政支出
- 消費税収など安定財源の不足
その結果、政府は毎年の予算の中で、約3〜4割を国債の発行でまかなう状況が続いています。
ここで重要なのは、現在の日本の財政は「借金で社会保障を支えている」状態にあるということです。


📈 日本の資産=対外純資産はどれくらいあるか
「対外純資産」とは、日本が海外に持っている資産総額(対外資産)から、海外から借りている負債(対外負債)を引いたものを指します。



つまり、「世界に対してどれだけ“お金を貸しているか”」の指標です。
対外純資産 = 対外資産 − 対外負債
財務省発表(2025年5月発表)によると、対外純資産:418兆6,280億円(2024年末時点)
(出典:財務省「対外資産負債残高の推移」)
👉 日本は**33年連続で世界最大の「対外純資産国」**です。
📊 資産の内訳(2024年末時点)
区分 | 金額 | 内容例 |
---|---|---|
対外資産(総額) | 約1,374兆円 | 外貨準備、証券投資、直接投資など |
対外負債(総額) | 約955兆円 | 外国人による日本株・国債保有など |
対外純資産 | 418.6兆円 | (=資産 − 負債) |
🏆 世界ランキング(2024年末)
順位 | 国名 | 対外純資産(概算) |
---|---|---|
1位 | 🇯🇵 日本 | 418兆円 |
2位 | 🇩🇪 ドイツ | 約360兆円 |
3位 | 🇨🇳 中国 | 約290兆円 |
4位 | 🇳🇱 オランダ | 約250兆円 |
… | 🇺🇸 アメリカ | −1,300兆円(=世界最大の債務国) |
👉 日本は圧倒的な対外資産大国であり、米国はその逆で世界最大の対外債務国。
🔍 なぜ日本はこんなに純資産が多いのか?
- 輸出による貿易黒字の蓄積(1980年代以降)
- 国民の「貯蓄志向」や資本の国外投資(直接投資・証券投資)
- 日本企業が買収した海外企業(例:ソフトバンク、トヨタ、三菱商事などの海外資産)
しかしすぐに現金化できる資産ではなく
- この対外純資産の多くは“民間資産”(企業・金融機関・個人の所有)です。
- 政府自体は1,250兆円以上の借金(債務超過)ですが、**日本国全体としては「純資産国家」**なのです。
✔ 結果、日本は赤字?黒字?
対外純資産は黒字ですが多くは“民間資産です。一方で、政府単体では「赤字経営」であるため、国家財政とは分けて理解する必要があります。日本は2024年末時点で418兆円以上の対外純資産を持つ世界最大の債権国家。
難しいですが、借金も資産も世界では群を抜いています。このバランスや国民からどのくらい徴収するのかをみていく必要があります。
📌 まとめ:減税は希望だがリスクもある
- 消費税を下げると、家計には助かるが、財政悪化 → 円安→物価高のリスクがある。
- 減税には政党による立場の違いがあり、参院選で野党が多数を取ったことで政策転換の可能性も。
- ただし、消費税は社会保障の柱でもあるため、代替財源の議論が不可欠。
今後の政治の動きに注目しつつ、私たち自身も「自分の生活と国の財政」の両面から判断する必要があります。
💭 最後に(筆者の見解)
これは個人的な見解ですが、消費税減税には賛成です。 このままだと物価高+消費税増で、生活苦の貧困層がさらに増していきます。
私は、3%など低い水準に戻し、その上で円安を止める対策をし、過去の政策のまま徴収し続けている税金を見直し、現代の世の中にあった税金徴収にスライドしていくことが望ましいと考えます。
そのためには、輸入に頼らず、自国の生産量を増やし、再びGDPを高める必要があります。 高齢社会で日本は労働力がさらに乏しくなりますが、ここを打破するために、賃上げや国の強みをもう一度見直す時に来ていると思います。



あなたは、今の税制をどう見直すべきだと思いますか?


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