トレーダーruka私は2026年は「相場の空気」が変わる年と考えています。
皆さんも一緒に為替相場の考察をしてみましょう。
2026年のドル円相場は、これまでのように
「金利が高いからドル高」という単純な考え方だけでは、動かなくなってきていると感じています。
背景にあるのは、
- アメリカの借金問題
- 政治の動き
- 世界的なインフレ
- 戦争や自然災害などの不安要素
こうした世界全体の流れです。
この記事では、初心者の方にも分かるように2026年のドル円と世界の流れを順番に整理していきます。
① アメリカの借金が増えすぎている問題


まず一番大きなポイントが、**アメリカの借金(国の債務)**です。
アメリカは今、国としての借金がかなり膨らんでいます。
借金が増え続けるとどうなるかというと、
- 国の信用に不安が出る
- 通貨(ドル)の価値が下がりやすくなる
という流れになります。
👉つまり、ドルは強い通貨だけど、その土台にヒビが入り始めているそんな状況です。



歴史を振り返ると、覇権国は例外なく債務を拡大させ
約80〜100年の周期でその影響力を次の国へと譲ってきました。
それは「破綻」ではなく、
世界の中心が静かに移動する過程だったとも言えます。
② FRB議長交代という大きな節目


現在FRB(アメリカの中央銀行)を率いている
**ジェローム・パウエル**は、任期の終わりが近づいています。
FRB議長が変わると、
- 金利をどうするか
- インフレをどこまで許すか
といった方針が変わる可能性があります。
市場はいつも、「次はどうなる?」を先に動き始めるため
👉春ごろまではドル高が残り、その先で流れが変わるという見方もできます。



パウエル議長の任期は2026年5月までです。
FRBの議長職は4年ごとの任期制で、2022年に再任された現在の任期がここで終わります。
法律上は任期終了と同時に辞任するのが一般的ですが、理事としての任期は2028年1月まで残っており、状況次第ではそのまま理事業務を続ける可能性もあります。
③アメリカ大統領の中間選挙が視野に


アメリカの政治も、為替に大きな影響を与えます。
特に意識されやすいのが**ドナルド・トランプ**の動きです。
政治の世界では、
- 景気が良く見えること
- 株価が崩れないこと
が重視されがちです。
そのため、ドル高が行き過ぎるとどこかで調整が入る可能性も考えられます。



また、トランプ大統領の関税政策をめぐる裁判の行方も、今後の不確定要素の一つです。
関税は短期的には市場のリスク回避を誘発しますが、長期的には貿易や物価、通貨の信認に影響を与える可能性があります。
④ 世界的なインフレはまだ終わっていない


Food and Agriculture Organization of the United Nations(FAO)
Statista(統計データのビジュアル化)
「インフレは落ち着いた」と言われますが、実際には
- 食料
- エネルギー
- 人件費
などは、まだ高い水準です。
各国は、自国の経済や、通貨の価値を守ることを優先するようになっています。
👉この流れは、ドル一強から、分散の流れにつながりやすく中長期ではドル売り要因になります。
⑤ 戦争・台湾情勢という不安定要素


台湾国防部、中国国防部、中国海事当局の発表をもとに作成
© 2025 Institute for the Study of War
世界では、
- 戦争
- 地政学リスク
が以前より身近なものになっています。
特に**台湾海峡**を巡る緊張は、市場も強く意識しています。
短期的には「不安=ドル買い」が起こることもありますが、
👉不安が長引くほど、通貨の信用は削られていくという側面もあります。
⑥ 自然災害が経済に与える影響


色が濃い地域ほど、自然災害による経済的損失が大きいことを表している。
近年増えている、
- 山火事
- 水害
- 大規模災害
これらも経済には無関係ではありません。
災害が増えると、
- 復興費用が増える
- 国の支出が増える
結果として、財政や通貨に負担がかかります。
⑦ AI・株価と為替の関係


NVIDIAの株価推移と年次リターン(2019年〜2025年)
AI関連株は注目を集めていますが、同時に過熱感もあります。
株価が不安定になると
- 資金が移動する
- 為替も影響を受ける
👉お金は常に「安全そうな場所」を探して動きます。



チューリップバブルの時もほんの些細なこと(たった1日のオークションで入札が入らなかった)によりバブルは弾けました。
AIバブルが弾ける時も何がきっかけになるか分かりません。
筆者のまとめ|2026年、ドル円と世界の流れをどう見るか
2026年の世界とドル円相場は、
「ひとつの材料だけで判断できる局面」ではなくなっていると感じています。
世界的なインフレはピークアウトしたと言われつつも、
食料・エネルギー・人件費といった生活に直結するコストは高止まりしています。
各国は自国経済と通貨を守ることを優先し、
その結果、ドル一強から分散へ向かう流れが少しずつ進み始めています。
加えて、台湾情勢をはじめとする地政学リスク、頻発する自然災害による財政負担の拡大
そしてAI関連株の急成長と調整を繰り返す不安定な市場環境。
これらはすべて、短期的にはドル買いを誘発しつつ、中長期では通貨の信用を削っていく要因だと考えています。
AIブームを象徴するNVIDIAの株価推移を見ても分かる通り、
市場は「期待」で大きく動き、同時に「過熱」と「調整」を抱えています。
お金は常に一か所に留まらず、株から為替へ、為替から別の資産へと不安定さの中で移動し続けます。
私はドル高は2026年春頃まで続く可能性がある一方で、
その先は円高というより「ドル売り」が進む局面を意識しています。
それは危機的な崩壊ではなく、世界の重心が少しずつ移動していく過程の一部なのかもしれません。
2026年の相場を見るうえで大切なのは、「当たる予想」よりも
世界がどこに不安を抱え、どこに資金が向かいやすいのかを冷静に見続けることだと思っています。










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