12月も中盤に入り、各国の金融政策・物価・雇用が一気に出揃う週となります。
日本では日銀短観 → 日銀金融政策決定会合 → 植田総裁会見、
米国では雇用統計・小売売上高・CPIと、年末相場を左右しやすい材料が集中しています。
月足・年足を意識する投資家も増える時期のため、
指標結果だけでなく発言・会見のニュアンスにも注意したい一週間です。
🗓 週間まとめ(12/15〜12/19)
- 日本:日銀短観、日銀金融政策決定会合、全国CPI、植田総裁会見
- 米国:11月雇用統計、小売売上高、CPIで「利下げ時期」への思惑が再燃しやすい
- 欧州:ECB・BOEの金融政策と物価指標で金利見通しを再確認
年末に向けて流動性が徐々に低下する中、
一方向に動いた後の急な巻き戻しにも警戒が必要です。
📅 12月15日(月)
- 🇯🇵 日銀短観(大企業製造業・非製造業) 08:50
- 🇨🇳 中国 小売売上高/鉱工業生産 11:00
- 🇪🇺 ユーロ圏 鉱工業生産 19:00
- 🇺🇸 NY連銀製造業景気指数 22:30
👉 日本株・円相場は日銀短観の景況感と設備投資に反応しやすいスタート。
📅 12月16日(火)
- 🇬🇧 英 失業率・雇用関連指標
- 🇪🇺 欧州・英国 PMI(速報値)
- 🇺🇸 米雇用統計(11月分) 22:30
- 🇺🇸 米小売売上高(11月) 22:30
👉 この日は週最大の山場。
雇用と消費の組み合わせ次第で、ドルの方向感が一気に出る可能性。
📅 12月17日(水)
- 🇯🇵 日本 貿易統計/機械受注 08:50
- 🇬🇧 英 CPI(消費者物価指数)
- 🇪🇺 ユーロ圏 HICP改定値 19:00
👉 欧州インフレの落ち着き具合が、ECBの次の一手を見極める材料に。
📅 12月18日(木)
- 🇯🇵 日銀 金融政策決定会合(1日目)
- 🇬🇧 BOE 政策金利/議事要旨 21:00
- 🇪🇺 ECB 政策金利/ラガルド総裁会見
- 🇺🇸 米CPI(11月) 22:30
👉 世界同時多発イベント日。
為替・金利・株すべてが動きやすく、ポジション管理最優先。
📅 12月19日(金)
- 🇯🇵 日銀 金融政策決定会合(結果)
- 🇯🇵 全国CPI(11月) 08:30
- 🇯🇵 植田和男 日銀総裁 会見 15:30
- 🇺🇸 米 中古住宅販売件数
👉 日本時間後半に円が最も荒れやすい日。
発言次第では年末までトレンドが固定される可能性も。
✍️ 筆者のまとめ
今週は、
「雇用 → 物価 → 中央銀行」
という、年末相場らしい王道テーマがすべて揃っています。
特に米国では、
- 雇用が強いのか
- 物価は本当に鈍化しているのか
この2点が、利下げ時期の再評価につながりやすい状況です。
日本では日銀会合と植田総裁会見が控えており、
円安が続く中での発言のトーン変化には要注意。
年末は流動性が低下しやすく、
一方向に動いた後の急変動・振り落としが起きやすい時期でもあります。
無理に追いかけず、
「出尽くし」「発言後の反応」を冷静に見極めながら、
引き続きこのブログで相場の流れを整理していきます。

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