12月に入り、相場はいよいよ年末相場へ。本格的なトレンドが出やすくなるタイミングですが、今週は特に 「米雇用統計ウィーク」 ということもあり、ドル円・クロス円ともにボラが大きくなる可能性があります。
さらに、12/1(月)は植田総裁の会見が予定されており、利上げ時期が意識されやすい中で円相場が大きく揺れやすい週です。
株価が強い反面、世界経済は減速のサインも出始めており「見た目よりも繊細な相場」になりやすいタイミング。
今週はアメリカ・日本・欧州の主要指標がフルラインアップ。
短期トレードもスイングも方向感が付きやすいので、事前のチェックが鍵になります。
グローバル市場の注目テーマ
- ✅ 月曜:植田総裁の発言&米ISM製造業で「景気と金融政策の方向性」を再確認
- ✅ 火曜:パウエル発言×ユーロ圏HICP速報で「インフレと利下げタイミング」をチェック
- ✅ 水曜:豪GDP・米ADP・ISM非製造業で「世界景気と雇用・サービス業の強さ」を確認
- ✅ 金曜:ユーロ圏GDP確定値+カナダ雇用統計+米PCEで「成長・雇用・物価・消費」を総点検
✅ 12月1日(月)
- ★★ 🇳🇿 10月住宅建設許可件数(前月比)06:45
- ★ 🇯🇵 7–9月期法人企業統計・設備投資(前年比)08:50
- ★★ 🇯🇵 植田和男・日銀総裁 発言 10:05
- ★★ 🇨🇳 11月 RatingDog製造業PMI 10:45
- ★★ 🇫🇷・🇩🇪・🇪🇺・🇬🇧 11月製造業PMI(改定値)17:50〜18:30
- ★★ 🇺🇸 11月製造業PMI(改定値)23:45
- ★★★ 🇺🇸 11月ISM製造業景況指数 24:00
→ 日銀総裁の発言で「金融緩和の出口」に関するヒントが出るかに注目。
夜はISM製造業の結果次第で、景気減速懸念 or ソフトランディング期待が揺れやすい1日。
✅ 12月2日(火)
- ★ 🇯🇵 11月マネタリーベース(前年比)08:50
- ★★ 🇦🇺 10月住宅建設許可件数(前月比)09:30
- ★★★ 🇺🇸 パウエルFRB議長 発言 10:00
- ★ 🇯🇵 11月消費者態度指数 14:00
- ★★ 🇿🇦 7–9月期GDP(前期比/前年同期比)18:30
- ★★★ 🇪🇺 11月HICP速報値/コアHICP速報値(前年比)19:00
- ★★ 🇪🇺 10月失業率 19:00
→ パウエル発言は「利下げ開始時期」に対するニュアンスが焦点。
ユーロ圏HICPの結果次第では、ユーロ売り・買いどちらにも大きく振れやすい局面。
✅ 12月3日(水)
- ★★★ 🇦🇺 7–9月期GDP(前期比/前年同期比)09:30
- ★★ 🇨🇳 11月 RatingDogサービス業PMI 10:45
- ★★ 🇹🇷 11月CPI(前月比/前年比)16:00
- ★★ 🇨🇭 11月CPI(前月比)16:30
- ★★ 🇪🇺 10月PPI(前月比/前年比)19:00
- ★ 🇺🇸 MBA住宅ローン申請指数(前週比)21:00
- ★★★ 🇺🇸 11月ADP雇用統計 22:15
- ★ 🇺🇸 9月輸入物価指数/輸出物価指数(前月比)22:30
- ★★ 🇺🇸 9月鉱工業生産(前月比)23:15
- ★★ 🇺🇸 9月設備稼働率 23:15
- ★★ 🇺🇸 11月サービス業PMI・総合PMI(改定値)23:45
- ★★★ 🇺🇸 11月ISM非製造業景況指数 24:00
→ 豪GDPと中国PMIで、「アジア・資源国サイドの景気の強さ」を確認。
米ADP & ISM非製造業は、翌週以降の雇用統計・景気指標の“先行シグナル”として要チェック。
✅ 12月4日(木)
- ★ 🇯🇵 前週分 対外・対内証券投資(中長期債・株式)08:50
- ★ 🇦🇺 10月貿易収支 09:30
- ★ 🇨🇭 11月失業率/製造業PMI 17:00〜17:30
- ★★ 🇿🇦 7–9月期経常収支 18:00
- ★★ 🇬🇧 11月建設業PMI 18:30
- ★★ 🇪🇺 10月小売売上高(前月比/前年比)19:00
- ★ 🇺🇸 11月チャレンジャー人員削減数(前年比)21:30
- ★★ 🇺🇸 新規失業保険申請件数/継続受給者数 22:30
- ★ 🇨🇦 11月Ivey PMI 24:00
→ 木曜日は「雇用・需要・景況感」の“じわじわ効いてくる系”の指標が多い日。
特に米失業保険とチャレンジャー人員削減数は、雇用の減速が強まっていないか確認したいポイント。
✅ 12月5日(金)
- ★ 🇯🇵 10月家計調査(消費支出)08:30
- ★ 🇯🇵 10月景気先行指数/一致指数(速報)14:00
- ★★ 🇩🇪 10月製造業新規受注(前月比/前年比)16:00
- ★★ 🇫🇷 10月貿易収支・経常収支・鉱工業生産 16:45
- ★★★ 🇪🇺 7–9月期GDP確定値(前期比/前年同期比)19:00
- ★★★ 🇨🇦 11月新規雇用者数・失業率 22:30
- ★★★ 🇺🇸 9月PCEデフレーター/コアPCEデフレーター(前月比・前年比)24:00
- ★★ 🇺🇸 9月個人所得・個人消費支出(前月比)24:00
- ★★ 🇺🇸 12月ミシガン大学消費者態度指数(速報)24:00
- ★ 🇺🇸 10月消費者信用残高 29:00
→ 週末は「成長(GDP)・雇用(カナダ)・インフレ&消費(米PCE・所得・支出)」をまとめて確認。
PCEはFRBがインフレ指標として重視しているため、結果次第ではドル・金利ともに大きく振れやすい日。
今週のポイント
先月半ばまで続いていた米政府閉鎖問題はひとまず解除され、止まっていた経済指標は順次発表スケジュールが平常運転に戻りつつあります。
その中で今週は、
- 日本:植田総裁の発言で、円金利と為替(ドル円・クロス円)の方向感を再確認するタイミング
- 米国:ISMやADP、PCEデフレーターを通じて、「ソフトランディング路線」が続くのかをチェック
- 欧州:HICP速報値とGDP確定値で、「利下げに向かう中のインフレ鈍化ペースと成長の弱さ」を確認
といったテーマが重なっています。
月初めは指標が多く値動きが激しくなります。ギャンブルトレードを避けいくつものシナリオを持って市場に参加しましょう。
資産を大切に、日々積み重ねていきましょう。

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