現在アメリカでは政府機関の一部閉鎖が続いていましたが、解除後も一部の統計には遅延やデータ欠落の可能性が残っている状態です。
そのため、予定されている指標(FOMC議事要旨、住宅関連、雇用関連など)が実際に発表されるかどうか事前チェックが必須となります。
今週は 米FOMC議事要旨、米住宅関連、欧州インフレ系指標、日本のGDP速報 など、景気の方向性を判断する重要イベントが集中しています。
日本・欧州・英国・オセアニアは通常通り発表予定で、米指標が揺れやすい分、非米の材料が相場の主役になる時間帯も多い週です。
前週に雇用関連の遅延が続いたこともあり、市場は“データ不足相場”に敏感化。
米指標が出る/出ないだけでドルが急反応しやすいため、週を通してポジション管理に注意が必要です。
🌎 グローバル市場の注目テーマ
✅ 米FOMC議事要旨で利下げペースや内部議論を確認
✅ 住宅関連データで景気の底堅さを検証
✅ 日本は7–9月期GDP速報が主役
✅ 欧州はHICP(インフレ)改定値がカギ
🗓 週間まとめ
- 米国:FOMC議事要旨、住宅指標、対米証券投資など要人級イベントが多い
- 日本:7–9月期GDP(速報)が景気判断の基準に
- 欧州:HICP改定値や景気指数でインフレモメンタムを確認
- 豪州:RBA議事要旨が金融政策の手がかりに
🔽 11月17日(月)
・★★★ 🇯🇵 7–9月期 実質GDP(速報値・前期比/年率)08:50
🔽 11月18日(火)
- ★★ 🇦🇺 RBA議事要旨(11月) 09:30
- ★ 🇺🇸 輸入物価指数(10月 前月比) 22:30
- ★ 🇺🇸 輸出物価指数(10月 前月比) 22:30
- ★★ 🇺🇸 NAHB住宅市場指数(11月) 24:00
- ★★ 🇺🇸 8月製造業新規受注(前月比) 24:00
- ★★ 🇺🇸 対米証券投資(9月) 30:00
- ★★ 🇺🇸 対米証券投資(短期債除く) 30:00
🔽 11月19日(水)
- ★★ 🇯🇵 機械受注(9月)08:50
- ★★ 🇬🇧 CPI / RPI(10月)16:00
- ★★ 🇪🇺 建設業生産(9月)19:00
- ★★ 🇨🇦 CPI(10月)22:30
- ★★ 🇺🇸 週間原油在庫 24:30
🔽 11月20日(木)
- ★★★ 🇯🇵 7–9月期GDP(速報) 08:50
- ★★ 🇦🇺 雇用統計(10月)09:30
- ★★ 🇬🇧 公共部門ネット負債(10月)16:00
- ★★ 🇪🇺 HICP(改定値)18:00
- ★★ 🇺🇸 新規失業保険申請件数(前週)22:30
- ★★ 🇺🇸 フィラデルフィア連銀指数(11月)22:30
🔽 11月21日(金)
- ★★ 🇬🇧 小売売上高(10月)16:00
- ★★ 🇪🇺 消費者信頼感指数(速報)0:00
- ★★ 🇺🇸 住宅着工件数 / 建設許可件数(10月)22:30
- ★★ 🇨🇦 卸売売上高(9月)22:30
🔥 今週のポイント
アメリカの政府閉鎖は解除されたものの、
統計作成部署の遅れが残っており、指標が当日“発表されない可能性”もある。
そのため、
▶ 予定されている指標の有無を当日必ず確認すること
▶ 重要指標が欠落した場合も、市場が“欠落リスク”だけで荒れる可能性がある
▶ ドルの急変動に要警戒(特に住宅・物価・雇用系)
CPIやPPIがない週でも「FOMC議事要旨 → 金利反応 → 為替」の流れは大きく動くため、
週後半のポジションは特に慎重に。
参考リンク
- Fedの12月利下げ観測は「五分五分」に タカ派・ハト派の綱引き(ロイター)
- 米関税で日本は6四半期ぶりマイナス成長予想 7-9月期GDP見通し(ロイター)
- 米国、NVIDIAの中国向けAI半導体販売を追加規制へ 米中ハイテク摩擦が再燃(ロイター)

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