投資家になると決めてから、私は本気で勉強を始めました。
チャートを読むことや世界のニュースを追うことはもちろんですが、同時に考えたのは 「労働だけに頼らない生き方」 でした。
なぜなら、働ける時間や体力には限界があるからです。
どれだけ頑張っても1日24時間以上働くことはできないし、体を壊してしまっては本末転倒。
だから私はまず、**「この世の仕組み」**を徹底的に知ろうと考えました。
■ 投資は「仕組みを知らない人」からお金が奪われる
多くの人が「投資は怖い」と言います。
その理由は、仕組みを理解しないまま飛び込み、資産を失ってしまう人が多いからです。
- 誰かに勧められるまま株を買う
- よく分からないまま仮想通貨に資金を預ける
- 根拠のない情報に振り回される
こうした行動をしている限り、資産は増えません。
「この世の仕組みを知らない人ほど、簡単に搾取されてしまう」
——これが現実です。

■ 仕組みを活用する具体例
制度やルールを理解して使えば、動かなくても資産は積み上がります。
- NISAやiDeCo … 国が用意した税制優遇制度
- 補助金や助成金 … 意外と身近にあり、調べれば誰でも利用できるものが多い
- ポイントサイトやキャッシュレス還元 … 普段の行動に+αを加えるだけで得られるお金
- 不用品を売ること … 家のモノすら立派な「資産の再利用」
私は片っ端からこれらを調べて全てすぐに実行しました。
副業や会社を起業する前にできることは山ほどあります。
私は「働く」以外の部分にいかにお金が眠っているかに気づいたのです。
■ 「その市場のプロになる」ということ
ここで大事なのは、資格を取ったり肩書きを得ることではありません。
自分がいる場所や市場を理解し、そのルールを知ること。
これこそが投資家としての最短ルートだと確信しました。
市場の動き方を知らずにお金を投じるのは、地図も知らずに旅に出るようなもの。
大口や何年もその市場で学んできた人に勝てるわけがありません。
詐欺師は頭がいいのではなく、誰よりもその市場を知りプロになりきるからです。
ポンジスキームがいまだに世の中に蔓延っているのはみんなお金のことを知らないからです。
他にも、税金のことをよく知らない人は還付されるお金があるのに気づいていません。
火災保険で申請できるものが火災以外にもあったりする。
リボ払いがいかに負のループなのか知らない。
自分の支払った年金が将来いつからいくら支払われるのか知らずにいる。
お金のルールを作った人は私たちに賢くなられては困るのです。
ですが、今日からお金を使うのをやめるなんてできません。
私たちにできることはこれしかない。
まずは徹底的に「知る」こと。そこからすべてが始まります。
■ 筆者のまとめ
勉強を重ねて一番強く感じたのは、私たちは気づかないうちに「時間」と「お金」を奪われているという事実でした。
だからこそ最初の一歩は、怖がって資金を入れないことでも、いきなり大きく張ることでもなく、徹底的に「知る」こと。ここが転換点です。
私はこう考えています——「市場」は株だけではない。
職場・家庭・地域・SNS…自分が立っている場所はすべて“市場”です。まずは自分の市場を定義するところから始める。
やることはシンプル
- 市場調査(自分の立ち位置を知る)
自分はいまどの市場に立っている?何が強みで、何が弱み?誰のために価値を出している? - 現状の棚卸し
資産・負債・収入源・固定費・時間配分(何に何時間投じているか)を数字で見える化。 - 仕組みとの照合
NISA/iDeCo/控除・補助金・ポイント還元・社内制度。使えていない制度は何かを洗い出す。 - 学習→実行→記録のループ
毎日繰り返して今の脳や習慣を変換していく。
これは一晩では身につきません。長期のプロジェクトです。
でも、早く始めた人ほど「投資家の脳」になる。
複利が効くのはお金だけじゃない。知識も習慣も同じです。
私は決めました。もう搾取される側には戻らない。
制度とルールを学び、時間とお金の流れを自分で設計する——その決意こそが、個人投資家としての本当の第一歩でした。
次回は私の投資ルールについてお話ししたいと思います。



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